更新日: 2024.02.29 15:55
新生EVシリーズ転換のSTCCがヨーテボリ市街中心部に新設する“ヘッズ・トゥ・ヘッズ“トラックを公開
当初の計画より1年遅れとなりながら、今季2024年より満を持して新開発BEV車両による次世代チャンピオンシップに転換するSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権が、新たに開幕ダブルヘッダーを予定するヨーテボリ市街中心部にて新設される“Head 2 Head(ヘッズ・トゥ・ヘッズ)”トラックのレイアウトを公開した。
新開発BEV車両による新年度を前に、すでに4マニュファクチャラーが参戦を表明するSTCCは、最高出力550PS想定のモーターにより0〜100km/hは3秒以下、最高速も300km/hをマークする後輪駆動ツーリングカーによる選手権へと生まれ変わる。
その独自規定BEV車両には最大800Vの高電圧を利用する45kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載され、このバッテリーやモーターを筆頭に、サスペンションなどもすべてワンメイク化される。
その電動パワートレイン“Kit(キット)”の開発を担当した研究開発部門『EPWR』社を運営するPWRレーシングは『PWRクプラ・スウェーデン』として新型『クプラ・ボーン』を投入。同じく強豪ブリンク・モータースポーツは『テスラ・モデル3』を走らせ、TCR時代から参画するエクシオン・レーシングは『BMW i4』を、そして新興チーム・オートラウンジ・レーシングは『フォルクスワーゲンID.3』で新時代のシリーズに挑む。
そのシーズンプレミアとなる6月8〜9日の開幕戦は、STCCとして2014年以来のカムバックとなるヨーテボリで開催され「チャンピオンシップの電動化によって(市街中心部での)復活が可能になった」という。その競技フォーマットも、世界規模のイベントである“レース・オブ・チャンピオンズ(RoC)”に倣い、エリミネーション方式で2台のドライバーが同時に対戦する形態を採る。
「我々は、ヨーテボリ&カンパニーとゴットイベントとともに、ヨーテボリの中心地にカムバックに最適な場所を見つけた。そこでは、まったく新しいフォーマットで最高レベルの電動レースを提供できるだろう」と語るのは、STCCの最高経営責任者(CEO)を務めるミュッケ・ベルン。