更新日: 2024.04.01 11:23
元世界王者ロブ・ハフ電撃復帰でBTCCフル参戦へ。トヨタ陣営加入でカローラGRスポーツをドライブ
すでに複数の陣営が2024年体制を発表しているBTCCイギリス・ツーリングカー選手権にて、さらなるビッグネームの復帰参戦が確定した。2012年のWTCC世界ツーリングカー王者でもあるロブ・ハフがスピードワークス・モータースポーツ(SWM)との新規契約を締結し、新たにTOYOTA GAZOO Racing UK(TGR UK)の一員として『トヨタ・カローラGRスポーツ』で電撃復帰を果たすことが明らかになった。
イギリスを代表する名手でありながら、BTCCでの唯一のフル参戦からすでに 20年以上が経過。現在44歳を迎えたハフは、この2月にも移籍を表明済みの昨季ジャック・シアーズ・トロフィーの覇者アンドリュー・ワトソンと新たなパートナーシップを組むことになった。
ケンブリッジ出身のツーリングカー使いは、前述の世界タイトルのみならず近年はTCR規定ツーリングカーでも活躍を演じ、2020年にはSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権でタイトルを獲得。アジア圏ではCTCCチャイナ・ツーリングカー・チャンピオンシップにも積極的に関与するなど、独自のキャリアを築いてきた。
さらに伝統のマカオ・グランプリ、ギアレースの舞台ではカテゴリーをまたぎ前人未到の通算11勝を誇るなど、まさに“マイスター”と呼ぶべき栄誉を手にしている。
「あれから20年が経ち、なんだかすべてが一巡したような気がするね」と改めて母国シリーズフル参戦の機会を喜ぶハフ。
「僕はつねにBTCCの大ファンであり、サポーターであり続けてきた。もちろんイギリスでレースキャリアをスタートさせたし、少しの間でも戻ってみたいと考えていたんだ」と、近年も散発的なプログラムでBTCCに関与してきたハフ。
「昨年、僕は復帰に向けた取り組みを本格的に強化した。ノックヒル(チーム・ハードからスポット参戦)で競技する機会を与えられ、そのおかげで自分の名前をふたたびリストの枠に戻し、人々と面と向かって話すことができると同時に、さらなる欲求を刺激することができた」
「僕にとっての主な優先事項は、このスポーツに対する情熱と熱意を共有する人々と一緒に、チャンピオンシップを獲得できる可能性のあるクルマに確実に乗れるようにすることだった。そしてTOYOTA GAZOO Racing UKでその条件を見つけ、この手にできたと確信している」