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投稿日: 2024.07.05 23:41
更新日: 2024.07.06 09:31

レッドブル育成ハジャルが最速。宮田莉朋は0.007秒差でリバースポール逃す/FIA F2第8戦シルバーストン予選


海外レース他 | レッドブル育成ハジャルが最速。宮田莉朋は0.007秒差でリバースポール逃す/FIA F2第8戦シルバーストン予選

 7月5日、2024年FIA F2第8戦シルバーストンの公式予選が行われ、アイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)が最速タイムを記録し、7日に行われるフィーチャーレース(決勝レース2)のポールポジションを獲得した。宮田莉朋(ロダン・モータースポーツ/TGR WECチャレンジプログラム)は11番手で予選を終えている。

 30分間の予選は日本時間23時5分(現地時間14時55分)より、気温16.8度、路面温度27.6度、曇天のもとでスタートを迎えた。

 フリー走行時に雨に濡れていた路面は、F1のフリー走行1回目(FP1)やFIA F3の予選を経て完全に乾き、全車がオプションタイヤ(ソフト/レッド)を装着。降雨の可能性を避けるべく各車はセッション開始直後から積極的なタイム出しに入った。

 まずはF1のFP1にハースから出走したオリバー・ベアマン(プレマ・レーシング/フェラーリ育成)が1分40秒918を叩き出し暫定トップに浮上する。ただ、ポイントリーダーのポール・アーロン(ハイテック・パルスエイト)もベアマンから0.040秒差の2番手で続き、引き続き好調ぶりを見せつける。

 走れば走るほど路面コンディションが改善することもあり、セッション開始12分というところで、アーロンが1分40秒181を叩き出し暫定トップの座を手にする。

 一方、宮田は計時上6周目に1分41秒353をマーク。1.172秒差の16番手という順位でセッション後半を迎えた。

 全車がニュータイヤに履き替えて残り時間7分を切ったところから各車は最後のアタックに臨んだ。そんななか、暫定首位のアーロンがアタックに入った直後、ターン1で単独スピンを喫してしまうまさかの展開に。

2024 FIA F2第8戦シルバーストン アイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)
2024 FIA F2第8戦シルバーストン アイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)

 各車自己ベストをマークするなか、アイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)が1分39秒368をマークしトップにおどり出る。昨年のポールシッターのビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)も好タイムを刻んだが、0.251秒ハジャルに届かずの2番手に。

 そして、こちらもF1のFP1を終えたばかりのフランコ・コラピント(MPモータースポーツ/ウイリアムズ育成)が1分39秒711で3番手に飛び込む。さらに、宮田が11分40秒176をマークし、ハジャルから0.808秒差の10番手におどり出る。

 宮田はこのままいけばリバースポールという状況に。しかし、ゼイン・マローニ(ロダン・モータースポーツ/ザウバー育成)が9番手に浮上し、宮田は11番手に後退する。

 最終的にハジャルのタイムを上回るマシンは現れず。ハジャルがFIA F2キャリア初となるポールポジションを獲得した。2番手にマルタンス、3番手には終盤タイムアップを果たしたデニス・ハウガー(MPモータースポーツ)が続いた。

2024 FIA F2第8戦シルバーストン アンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)
2024 FIA F2第8戦シルバーストン アンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)

 6日に行われるスプリントレース(決勝レース1)のスターティンググリッドは予選トップ10がリバースグリッドで決定されるため、10番手タイムを記録したアンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)がポールシッターとなった。

 なお、10番手アントネッリと11番手宮田のタイム差は0.007秒だった。

 2024年FIA F2第8戦シルバーストンのスプリントレースは、6日の日本時間21時15分(現地時間13時15分)より、21周もしくは45分+1周で行われる。

■2024年FIA F2第8戦シルバーストン 予選正式結果

Pos. No. Driver Team Time
1 20 I.ハジャル カンポス・レーシング 1’39.368
2 1 V.マルタンス ARTグランプリ 1’39.619
3 11 D.ハウガー MPモータースポーツ 1’39.688
4 12 F.コラピント MPモータースポーツ 1’39.711
5 3 O.ベアマン プレマ・レーシング 1’39.726
6 10 G.ボルトレート インビクタ・レーシング 1’39.801
7 7 J.クロフォード ダムス・ルーカスオイル 1’39.826
8 9 K.マイニ インビクタ・レーシング 1’39.856
9 5 Z.マローニ ロダン・モータースポーツ 1’40.001
10 4 A.アントネッリ プレマ・レーシング 1’40.169
11 6 宮田莉朋 ロダン・モータースポーツ 1’40.176
12 17 P.アーロン ハイテック・パルスエイト 1’40.181
13 22 R.フェルシュフォー トライデント 1’40.287
14 2 Z.オサリバン ARTグランプリ 1’40.437
15 8 J.コレア ダムス・ルーカスオイル 1’40.487
16 24 J.デュルクセン AIXレーシング 1’40.531
17 15 R.ヴィラゴメス ファン・アメルスフォールト・レーシング 1’40.599
18 16 A.コルデール ハイテック・パルスエイト 1’40.613
19 21 J.マルティ カンポス・レーシング 1’40.692
20 14 E.フィッティパルディ ファン・アメルスフォールト・レーシング 1’40.705
21 25 T.バーナード AIXレーシング 1’40.726
22 23 R.スタネ トライデント 1’41.625

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