南米大陸アルゼンチンで絶大な人気を誇るツーリングカー選手権『スーパーTC2000』の第2ラウンドとなるサンルイス戦が、4月22~23日にアルゼンチン中央部に位置し、美しい湖をたたえたポトレロ・デ・ロス・フネスを舞台に開催され、チーム・プジョー・トタル・アルゼンティーナのファクンド・チャプルが、予選レースを制したTOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ(TGRA)のトヨタ・カローラを下し、シリーズ初勝利を挙げた。
土曜に開催された予選レースでは、フォード・フォーカスをドライブするダミアン・フィネンチが速さをみせポールポジションを獲得。しかし、スタート後のターン2まででフロントロウに並んでいたTGRAのカローラ、ガブリエル・ポンセ・デ・レオンが抜群の伸びをみせて首位に浮上すると、そのままトップチェッカーを受けた。
ルノー・スポールの4ドアモデル、フルーエンスに乗るファクンド・アルドゥソが2位、フォードのフィネンチが3位、プジョー408のチャプルが4位、開幕戦好調のルノー・スポール、リオネル・ペーニャが5位、そして昨年王者のシボレーYPFチーム、アグスティン・カナピノが6位と続き、翌日曜の“フューチャーレース”に向けたグリッドが確定した。
日曜のレーススタートでは、2番グリッドから飛び出したルノー勢、アルドゥソがトヨタ・カローラに猛チャージを仕掛けるが、オーバーテイクに成功したと思われた次の瞬間、彼のルノー・フルーエンスは痛恨のオーバーランで5番手に後退。
続いてカローラにプレッシャーを与え続けたのは、新品のタイヤセットで決勝をスタートしたプジョー408のチャプル。そして3周目にはアルドゥソのルノーがフィネンチ、カナピノを仕留めて3番手にカムバック。首位攻防の輪に加わった。