NASCARカップシリーズに参戦し、デイトナ500を2度制しているデイル・アーンハートJr.が、2017年シーズン限りでカップシリーズから引退すると発表した。
現在42歳のアーンハートJr.は1999年からNASCARに参戦を開始し、翌年からフル参戦。2004年と2014年の開幕戦デイトナ500では優勝を果たしたほか、これまで603戦に出場し、26勝を挙げている。
また同シリーズで7度のチャンピオンを獲得しているデイル・アーンハート・シニアの息子でもある。
そのアーンハートJr.は2016年6月に行われた第15戦ミシガンでクラッシュした際に脳しんとうを起こしたため、7月の第18戦以降を欠場し療養。今年からフル参戦復帰を果たしていた。
現地火曜日に会見を行ったアーンハートJr.は、所属するヘンドリック・モータースポーツ代表のリック・ヘンデリックには3月29日にはフル参戦終了の意思を伝えていたと明かした。
「今回の決断に至った理由は、とても簡単だ。自分の意思で身を引きたいと思っていたからね」とアーンハートJr.。
「どのドライバーも引退について考える。ここ数年は真剣に考えてはいなかったけれど、思うような結果を残せなくなってきて、本格的に(引退を)検討するようになった」
「数カ月間、本当に頭を悩ませたよ。今年、シリーズに参戦するチャンスがあるかも分からなかったからね」
「(2016年に脳しんとうを起こして)リハビリに励んでいる間、考える時間ができた。そこで僕にとって1番重要なことはなにか、僕がどれだけ素晴らしいサポートシステムを有しているかに気づいたんだ」
■今後は若手育成に注力。「ほかのシリーズでは真似できないこと」
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