4月23日、5月下旬に開催される2017年のニュルブルクリンク24時間耐久レースの予選レースが行われた。ST3Tクラス3連覇に挑むスバルは17年型スバルWRX STIを投入したが、レース終盤にトラブルを抱え、チェッカーを受けることなくレースを終えることとなった。
3月に17年型マシンのシェイクダウンを富士スピードウェイで終えたチームはその後、国内で数回テストを実施。シェイクダウンで判明した課題への対策に取り組みながらマシンを熟成させてきた。
チームは予選レースに向けてレース1週間前からエンジニアやメカニックの一部を現地入りさせ、時間をかけて走行準備を行なった。
また、本戦の24時間レースに出場する山内英輝ら4名のドライバーを予選レースから招集し、シェイクダウンを担当した山内以外のカルロ・バンダム、マルセル・ラッセー、ティム・シュリックの3名に新型マシンでの走行チャンスを与えている。
22日の予選1回目、23日の決勝を前に行われた予選2回目のいずれのセッションでもST3TクラストップタイムをマークしたWRX STIは、バンダムのドライブで目標の8分台に迫る9分4秒というタイムを記録する。
チームにクラスポールをもたらしたバンダムは「フィーリングはとても良い」とコメントした。
「ヒデキ(山内英輝)を中心に日本で仕上げてきたセットがハマっていると思う。走るたびにタイムを詰めていけるんだ。このマシンなら目標の8分台も達成できるんじゃないかな」
迎えた決勝は気温10度以下という寒さのなか、6時間に及ぶレースの幕が開けた。