WTCC世界ツーリングカー選手権第2ラウンドは4月30日、イタリアのモンツァでオープニングレース/メインレースが行われ、オープニングレースはトム・チルトン(シトロエンC-エリーゼWTCC)が、メインレースはテッド・ビョーク(ボルボS60ポールスターTC1)が優勝を飾った。
■オープニングレース
9周のオープニングレースでは、フォーメーションラップ前にオーレリアン・パニス(ホンダ・シビックWTCC)がピットに戻され、さらに11番手スタートの道上龍(ホンダ・シビックWTCC)もフォーメーションの後にミスファイアの症状が起きてしまい、そのままピットに戻る波乱の展開となってしまう。
さらに、スタートではポールポジションスタートのトム・コロネル(シボレーRMLクルーズ)が発進できず。これで1周目はメディ・ベナーニ(シトロエンC-エリーゼWTCC)、チルトン、そしてノルベルト・ミケリス(ホンダ・シビックWTCC)、ネストール・ジロラミ(ボルボS60ポールスターTC1)と続く。
1周目のストレートからモンツァらしいスリップの使い合いになるなかで、ジロラミが左フロントにダメージを負いピットへ。波乱はそれだけに留まらず、3周目のパラボリカでは首位を争っていたベナーニとミケリスが接触。どちらもダメージを負ってしまった。
これで首位はチルトンとなるが、その後方からエステバン・グエリエリ(シボレーRMLクルーズ)をかわし2番手に浮上してきたのはロブ・ハフ(シトロエンC-エリーゼWTCC)。ハフはチルトンの背後に迫るが、チルトンは最後まで集中を切らさず、昨年のアルゼンチン以来となる優勝を飾った。
ハフが2位、3位は7周目にグエリエリをかわしたモンテイロとなった。グエリエリはコントロールライン間際でテッド・ビョークにもわずかにかわされ、5位となった。