ヴィンツェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)からブランパン・ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパに挑む根本悠生は、4月22~23日にイタリア・モンツァで行われた第1・2戦に出場。2戦とも表彰台を獲得する好成績を残した。
■根本、予選は大量トラフィックに苦戦
昨年、VSRからイタリアGTのスーパーGTカップへスポット参戦し、6戦中5勝という成績を残した根本。チームにその腕を買われ、今シーズンはVSRのドライバーに正式起用され、ブラジル・ストックカーレースのチャンピオン、ラファエル・アバーテとペアを組み、スーパートロフェオ・ヨーロッパのプロクラスへ参戦している。
公式練習では、アバーテの走行中にリヤタイヤがパンクするアクシデントが発生。加えて、クラッチ周りにも問題が発覚したため、根本はニュータイヤでの予選シミュレーションを行えないまま、公式予選に臨むこととなった。
迎えた予選、根本はアバーテの予選シミュレーションデータを基にアタックを行うが、モンツァはコース幅が狭い上、開幕戦には35台近いマシンがエントリーしていることもあり、コース上は大混雑。
各セクターでのタイムは上々だったものの、アタックをまとめられず。第1戦は4番手、第2戦は7番手からのスタートとなった。
予選後に行われたレース1では、根本がスタートドライバーを担当。根本はスタートから追い抜きのチャンスを伺うが、前方を走るベテランの巧みなブロックをなかなか破れない。そのため、根本はタイヤを温存する作戦に切り替え、ポジションをキープしたまま、ステアリングをアバーテに引き継ぐ。
ピットのタイミングで3番手に浮上したアバーテは、前走車と激しい2位争いを繰り広げたが、オーバーテイクは叶わず3位でチェッカー。しかしレース後、2位を獲得したチームにペナルティが与えられたため、VSRは繰り上がりで2位を獲得した。