レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.05.02 17:52
更新日: 2017.05.02 17:54

オーバル初優勝を遂げた苦労人の王者パジェノー。ペンスキーの将来を担うのは?

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | オーバル初優勝を遂げた苦労人の王者パジェノー。ペンスキーの将来を担うのは?

 シモン・パジェノー。フランス生まれの32歳は、インディ500を前に33歳を迎える。

 フェニックス・レースウェイで行われたインディカー・シリーズ第4戦。パジェノーは、105戦目(チャンプカー時代を含む)で念願のオーバル初優勝を遂げ、シリーズランキングも1位に浮上。今シーズンもチャンピオン候補の一角を担っている。

フェニックスで念願のオーバル初優勝を遂げたパジェノー
フェニックスで念願のオーバル初優勝を遂げたパジェノー

■限られたチャンスを生かしインディカーへ

 2016年にインディカー・シリーズのチャンピオンを獲得したパジェノーだが、そこに至るには結構な紆余曲折があった。

 母国フランスで入門フォーミュラに挑戦を始めた時に目指したのはもちろんF1だったが、情熱や才能はあっても資金がない、というよく聞くパターンでヨーロッパでは行き詰まった。するとパジェノーはアメリカに目を向けた。フランス人でこのパターンは多くはない。

 2006年のチャンプカー・アトランティック(F3レベル)で参戦初年度にタイトル獲得。奨学制度で翌年チャンプカーにステップアップと、アメリカでのキャリアはトントン拍子で進んだ。

2007年、チーム・オーストラリアからチャンプカーに初参戦
2007年、チーム・オーストラリアからチャンプカーに初参戦

 ところが、トップカテゴリーでの2シーズン目は突然実現しないことになった。チャンプカーがインディカーに吸収されて消滅してしまったからだ。

 シートを失ったパジェノーに手を差し伸べたのはホンダだった。才能を認めてスポーツカーに起用すると、期待された通りの活躍をして彼は世界中評判がアップ。プジョー・ワークスからル・マン24時間に出場するまでになった。フランス人としては大きな栄誉だ。


関連のニュース