レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.05.11 17:55
更新日: 2017.05.11 17:59

豪州SC:第4戦パースでついに覚醒。スコット・マクローリンが移籍後初の2連勝

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | 豪州SC:第4戦パースでついに覚醒。スコット・マクローリンが移籍後初の2連勝

 フォード・ファルコンFG-X勢の好調が続く豪州の人気ツーリングカー選手権、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカー(VASC)。その第4戦が5月5~7日にパース近郊のバルバガロ・レースウェイで開催され、ラウンド7、ラウンド8ともに、2017年からDJRチーム・ペンスキーに加入したスコット・マクローリンが制覇。若手ホープが移籍後初勝利を2連勝で飾った。

 ニュージーランド出身で24歳のマクローリンは、昨年まで在籍したギャリー・ロジャース・モータースポーツ(GRM)を離れ、フォード陣営の名門ペンスキーに移籍。2016年限りでワークス撤退を決めたボルボS60スーパーカーから、フォード・ファルコンへとマシンを乗り換えた。

 ペンスキーの運営するシェルVパワー・レーシングは、チームメイトのファビアン・クルサードがすでに今季2勝を挙げ選手権首位に立つなど好調を維持。

 マクローリンも2度のポールポジション獲得など速さをみせていたものの、ここまで勝利を手にできないでいた。

フォード勢の好調が続く中、ホールデン・コモドアとニッサン・アルティマは苦戦の序盤戦となっている
フォード勢の好調が続く中、ホールデン・コモドアとニッサン・アルティマは苦戦の序盤戦となっている

 そんななか、土曜のレース1はクルサードがポール、マクローリンが2番手とペンスキー勢がフロントロウからのスタート。

 50周で争われるレース序盤はポジションをキープした静かな立ち上がりとなり、3番手、4番手にはライバルとなるホールデン・ワークス、レッドブル・レーシング・オーストラリアの王者シェーン-ヴァン・ギズバーゲン(SVG)とジェイミー・ウィンカップが続いた。

 路面が荒いことから、今季からコンパウンドをグリップ重視へと変更したダンロップのタイヤウェアが厳しく、デグラデーションをいかにマネジメントするかが焦点となったレースは、22周目に先頭のクルサードがピットへ。

ロジャー・ペンスキー御大自らが獲得を熱望したスコット・マクローリン(右)が移籍後初勝利
ロジャー・ペンスキー御大自らが獲得を熱望したスコット・マクローリン(右)が移籍後初勝利

 これに反応し、スパートをかけたマクローリンが翌周にピットへ飛び込むと、見事にアンダーカットに成功。1コーナーでクルサードを抑えると、最終的に1.3秒のリードを守りきってトップチェッカー。待望の今季初勝利をマークした。

24番グリッドから戦ったジェームス・コートニーは、4台が0.2秒差というバトルを制し17位
24番グリッドから戦ったジェームス・コートニーは、4台が0.2秒差というバトルを制し17位
昨季王者のレッドブル・レーシング、SVGとウィンカップはDJRペンスキーの後塵を拝す
昨季王者のレッドブル・レーシング、SVGとウィンカップはDJRペンスキーの後塵を拝す

 現地サーキットを訪れ、久々に陣頭指揮を執っていた代表のロジャー・ペンスキーも「私にとっても待望の瞬間が訪れたよ」と、喜びを語った。

「スコットにとっても待ち望んだ瞬間であり、チーム全員の膨大な努力が実った。私も現場で勝利を見届けることができてうれしいよ。我々がアメリカで示しているような“キング・オブ・チーム”としての強さを見せることができた」

 続く3位表彰台には、ペンスキーと同じくトリプルエイト・レースエンジニアリング同士の同僚バトルをピット作業で制したウィンカップのホールデン・コモドアVFが入り、SVGが4位。

 5位、6位にはプロドライブ・レーシングのマーク・ウィンターボトム、チャズ・モスタートが入り、ここでもフォード勢の好調さを示す結果となった。

■レース2はフォードの表彰台独占ならず


関連のニュース