ABB FIAフォーミュラE世界選手権は10月16日(木)、2025/2026年“シーズン12”のカレンダーの一部変更や、レースフォーマットの一部調整を発表。17日(金)にはフォーミュラE創設者のアルベルト・ロンゴ氏がオンラインの囲み会見を開き、参加したメディアの質疑に応答。その中で2026年東京E-Prixに関する方針が明らかになった。

 今回フォーミュラEが発表した諸々の変更は、FIA国際自動車連盟が開催した世界モータースポーツ評議会(WMSC)の承認を経て明らかにされたもの。変更点はシーズン12の一部開催地域の変更をはじめ、予選や決勝のフォーマット、チームの財務規則やルーキーテストの方針などが調整された。

 なかでもシーズン12のカレンダーについては、6月10日に暫定として発表されていたものが更新され、5月30日に予定されていたラウンドが取り消され、代わって第11戦となった6月20日の大会開催地が中国・三亜に決まった。よってシーズン12のラウンド数は1レース減の全17戦となる。

 この決定により、1シーズン中に中国で2度の大会が行われることになるが、フォーミュラEは「これは中国のフォーミュラEへの強い関心の証であり、中国が主要市場として電気自動車レースを熱心に支持している」と理由を説明している。

■東京E-Prix、夜開催検討のふたつの理由

 また、オンライン会見にてロンゴ氏に7月の東京E-Prixについて変更点や検討している新たな方針の有無を問うと、ナイトレースの開催を検討していることを明らかにした。

「実は、ナイトレースの開催について話し合いが進んでいる。だが、現時点でそれが実現するかどうかは東京都と小池百合子東京都知事、そして政府次第だ」

「私たちは彼らとほぼ毎日のようにやり取りしている。我々がナイトレースを開催したいと考えている理由はおもにふたつある」

「ひとつ目は、正直に言ってこの時期の日本がとても暑いということだ。来年の東京E-Prixが行われる7月は、観客にとって大変な時期になるだろう。そのため、ナイトレースとして開催する方が観客動員数は大幅に増加するのではないかと思っている」

「ふたつ目はテレビ視聴者(にとっての時差)だ。というのも、いつものように15時のレーススタートではヨーロッパの時間帯にとってはまだ早すぎる。日本の夜にレースをすれば、他のアジアの国々やヨーロッパのテレビ視聴者にとって、非常に良い時間帯に調整できるだろう」

「そのためナイトレースの開催は間違いなく我々の目標であり、私たちは今その実現に取り組んでいる。うまくいけば7月中に開催できると思う」

■予選セッションの時間、アタックモードが規則変更

 またレースフォーマットにおいても、予選と決勝の両方に調整が入っている。

 まず予選においては、フォーミュラEではふたつのグループに分かれたノックアウト方式の予選と、2台が同時に走ってタイムを競うデュエル形式が採用されているが、シーズン12からは前者のグループステージが10分間のセッションへと短縮され、これまで義務付けられていた『最初の6分以内にタイムを計測する』義務もなくなる。デュエルの実施時間も短縮する方向に改訂予定であり、予選全体のセッションタイムが1時間に近づくという。

 決勝に関しては、任意で一定時間出力を増加させることができる“アタックモード”に関するレギュレーションが調整される。

 とくに、ピットブーストなしのレースでは従来通り2回起動する義務が生じるものの、ピットで急速充電を行う“ピットブースト”が導入されているレース(ダブルヘッダー開催の片方)では、アタックモードの起動義務が1回のみとなる予定だ。

 また、引き続きドライバーはレースごとに規定回数のアタックモードを起動する必要があるが、これまでアタックモードの規定時間を満たさずにレースを終えていた場合に適用されたペナルティは、シーズン12からは削除される。

 他にも、ルーキーの走行機会について、ルーキー・フリープラクティスが第3戦マイアミで、ルーキー・テストが第6戦マドリードで実施されることが決定。さらにチームの財政規則においては産休・育休手当をコスト上限の対象外とすることとなった。

■2025/2026年フォーミュラEシーズン12 スケジュール(10月16日発表)

RoundDateCourceNationality
112月6日サンパウロブラジル
21月10日メキシコシティメキシコ
31月31日マイアミアメリカ
42月13日ジェッダサウジアラビア
52月14日ジェッダサウジアラビア
63月21日マドリードスペイン
75月2日ベルリンドイツ
85月3日ベルリンドイツ
95月16日モンテカルロモナコ
105月17日モンテカルロモナコ
116月20日三亜中国
127月4日上海中国
137月5日上海中国
147月25日東京日本
157月26日東京日本
168月15日ロンドンイギリス
178月16日ロンドンイギリス

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