FIA F2選手権を戦う松下信治は、第3ラウンドのモナコでも表彰台に上り成長ぶりを見せた。
3位表彰台と7位入賞という結果は、それほど派手なものではない。しかし、当たり前のようにこのポジションで戦い、当たり前のようにこのリザルトを手にすることができるようになったことが今季の松下の成長ぶりを示している。
予選では最後のアタックで攻めすぎてプールサイドシケイン2つめ(ターン15)でリヤが流れ、そのままターン16の縁石に乗ってガードレールに突っ込んでしまった。しかし5番グリッドは確保し「(リヤが流れて)縁石に乗ってしまうのはかなり早い段階で分かっていました。攻めた結果なんで気にしていません」とレース1に向けては「まぁ見ていてください」と自信は揺らいではいなかった。
金曜の午前に行なわれたレース1では得意のスタートで1台をかわし、4位に上がった。インにはノーマン・ナトーがノーズを入れてきて右リヤタイヤが軽く接触したが、状況は見えていたという。
「スタートは上手く行きましたね。加速で1台を抜いて、ナトーがブレーキングをミスしたんだと思うんですけど、後ろからインに来ているのは見えていました。接触してスピンしそうになりましたけど、なんとか切り抜けました。その後は僕はタイヤを労るためにセーブして走っていたんですけど、プライムタイヤのペースはすごく良かったですね」