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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.06.09 16:29
更新日: 2017.06.09 16:30

あのタスマン復活!? オーストラリア発のシングルシーター『Super5000』概要発表

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海外レース他 | あのタスマン復活!? オーストラリア発のシングルシーター『Super5000』概要発表

 オーストラリアの人気ツーリングカー選手権、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの統括団体は、2018年シーズンからの発足を予定するサポートカテゴリー『Super5000(スーパー5000)』の概要を発表。長年オーストラリアから途絶えていたV8オープンホイールのカテゴリー復活をアナウンスすると同時に、そのマシン画像を公開した。

 かつてオーストラリアには、ジャック・ブラバム、ブルース・マクラーレン、クリス・エイモンらを輩出し、ジム・クラークやグラハム・ヒル、ジャッキー・スチュワート、ヨッヘン・リントといったF1スタードライバーたちがこぞって参戦した“タスマン・シリーズ”と呼ばれるシングルシーター選手権が存在した。

1960年代にAUSやNZを舞台に、ロータス、ブラバム、フェラーリなどがワークス参戦したタスマン・シリーズ
1960年代にAUSやNZを舞台に、ロータス、ブラバム、フェラーリなどがワークス参戦したタスマン・シリーズ

 F1オフシーズンに南半球で開催される同選手権は、チームのマシン開発に最適なシリーズとしてテストベッドの機能も兼ね備え、1964~1970年代にかけて隆盛を極めた。

 F1同様のエンジンを搭載していた初期からシリーズ後期になると、独自のエンジン規定を採用するようになり、70年代には“F5000”と呼ばれる5リッターのV8OHVに進化。今回の『Super5000』は、その時以来となるフォーミュラを現代的に解釈し、よみがえらせるプロジェクトとなる。

 マシンのデザインと開発を手がけたのはサウス・オーストラリアに拠点を置くスーパーショック・レース・エンジニアリングで、カーボンファイバーモノコック+パイプフレームのシャシーに、ツーリングカーでも使用する5リッターV8を搭載。アルビンズ製のトランスアクスルギヤボックスを採用している。

カーボンモノコック+パイプフレームに5リッターV8を搭載する『Super5000』
カーボンモノコック+パイプフレームに5リッターV8を搭載する『Super5000』

 初号機はすでにフィリップ・アイランドやアデレード・インターナショナル・レースウェイなど、いくつかのトラックで走行テストを実施済みで、VASCドライバーのガース・タンダー、リー・ホールズワース、アレックス・デイビソンらがステアリングを握っている。


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