レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.06.09 13:25
更新日: 2017.06.09 13:26

成長を見せるレイホール。親子二代チャンピオン誕生の可能性は?

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | 成長を見せるレイホール。親子二代チャンピオン誕生の可能性は?

 開幕から7戦で7人のウイナーが誕生している2017年のインディカー・シリーズ。今年最初のリピートウイナーになったのはグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だった。彼はデトロイトでのダブルヘッダー2レース両方を勝利した。

 レイホール二世の活躍にケチをつける気はまったくない。しかし、ダブルヘッダーというものは、レース1までにマシンをうまく仕上げたチームが2レース目にも活躍するのが道理だ。年間3回ストリートで……というのは多過ぎ、そして偏り過ぎだったが、今のように年1戦だけならダブルヘッダーもアリだ。

 レイホールは第3戦終了時でポイントスタンディング17位、インディ500終了時で同15位と完全にスタートダッシュに失敗していたが、それは不運に見舞われたことにも要因があった。

 それがデトロイトでの2勝でランキングは6位まで上がった。トップのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)との差は52点。もちろん、まだシーズンは折り返し点前なので逆転チャンピオンは十分に可能だ。さらにインディカー・シリーズは賛否両論の「最終戦はポイントが倍!」というルールもある。

 レイホールは1989年の1月生まれ。現在28歳。いま、彼をトップコンテンダーと呼んでいいのか? チャンピオンになる器と捉えていいのか? 答えはイエスだと思う。イエスと言えるドライバーへとなるには時間は随分かかったが成長した。

 ニューマン・ハース、チップ・ガナッシといったトップチームで芽が出なかったのは、自身のキャリアに対する本気度が低かったためだろう。父ボビーのチームに来てからも二世ドライバーの悪いところが目立っていた。

 それが、誰がどう説き伏せたのか、自分で気づいたのかは不明だが、2015年に突如として大きく進化した。フォンタナとミドオハイオで優勝し、初めてチャンピオン争いに加わった。しかし、ポコノでブツケられてランキングトップ3入りを逃した。

 昨年、グラハムは結婚した。お相手はドラッグレーサーだ! それも、ドラッグレース世界のレジェンド=ジョン・フォースの娘さん。偉大に過ぎる父をもつ大変さもわかり会えるパートナーと出会えたこともグラハムの変身に貢献しているのかもしれない。

インディ500表彰式に出席したレイホール夫妻
インディ500表彰式に出席したレイホール夫妻


関連のニュース