BTCCイギリス・ツーリングカー選手権の第5戦クロフトで発生したマルチクラッシュにより負傷したユーロテック・レーシングのジェフ・スミスが、2017年シーズン後半戦の出場を断念。代わりにホンダ・シビック・タイプRのステアリングを、自身の息子であるブレット・スミスに託すことを発表した。
雨がらみとなったクロフトの予選セッションで発生したマルチカーアクシデントにより、モーターベース・パフォーマンスのルーク・ダベンポートを筆頭に、ユーロテック・ホンダのジェフ・スミス、そしてトリプルエイト・レースエンジニアリングのワークスMGをドライブするアーロン-テイラー・スミスの3名が救急搬送。
このうち、MG6のアーロン-テイラー・スミスは左足骨折の重傷を負いながらも、翌日の日曜にはパドックに姿を現し無事をアピールしたものの、残る2名のドライバーは集中治療室での処置が続けられる重篤な状態が続いていた。
今回、ユーロテックのレギュラーでありチームオーナーでもあるジェフ・スミスの代役を務めることとなったブレットは、現在ミニ・チャレンジUKで2年目のシーズンを戦っており、7月6日からスネッタートンで開催されるBTCC公式テストで、ジャック・ゴフのチームメイトとして初めてBTCCカーのシートに座ることとなる。
現在51歳のジェフは、一度は集中治療室から出ることとなったものの、肺と肩の筋繊維へのダメージが大きく、痛みを伴うことから、5日後に主に「痛みを和らげる処置」をとるため再入院。「当然、こんな形で自分のシーズンが終わってしまうことに、大きく失望を感じている」とコメントした。
「先週、自宅に戻ることができたので、改めて自身の状況とチームの今後について考えた。残念ながら私が引き続き戦うことは難しいとの判断から、ドライバーのオプションをいくつか評価したところ、(息子である)ブレットに最高の機会を提供するチャンスでもある、と気付いたんだ」