アウディは7月7日、2017/18年シーズンから『アウディスポーツ・アプト・シェフラー』としてワークス参戦すると発表した。これにより同シリーズに初めてドイツ系自動車メーカーが参戦することになる。
選手権発足初年度の2014/14年シーズンからアプト・シェフラー・アウディスポーツとして参戦してきたアウディ。先日にはシェフラーと3年間の技術協力契約を発表していた。
そんなアウディが、ついにワークス体制でフォーミュラEに参戦する。同社はアプト・スポーツラインのエントリー枠を引き継ぐ形での参戦し、チーム名称もアウディスポーツ・アプト・シェフラーに改められる。
なお名称にアプトの名が残っているとおり、アプト・スポーツラインは引き続きチームのレース活動にも参画する。
「レースウイークはもちろん、パワートレイン開発などサーキット外での活動も含め、ここ数カ月、我々はフォーミュラEへの関与を強めてきた」と語るのは、AUDI AGでテクニカルデベロップメント部門担当役員を務めるピーター・マーテンズ。
「来シーズンから、アウディはフォーミュラEに参戦する初のドイツ系自動車メーカーとなる。また、この活動は我々が電気自動車へ注力していくことへの証しでもある」
「12月に開幕するフォーミュラEの2017/18年シーズンでは、アウディe-tronがコースを走ることになるよ」
アウディはすでにシェフラーとともに来シーズンから投入する新パワートレインの開発テストを進めている。現時点でチーム側が開発できるのは、モーターとトランスミッション、サスペンションコンポーネントとソフトウェアのみだ。
アウディ・モータースポーツを率いるディーター・ガスによれば、テストはスペインとドイツ・ノイブルクで行われており、「新コンポーネントのテストは成功裏に終わっており、スケジュールの遅れもない」という。
「フォーミュラEに参戦しているマニュファクチャラーとチーム、ドライバーたちによる競争は激化の一途を辿っている。そのため、開発の細かな点が大きな差を生むことになる」
フォーミュラEの2017/18年シーズンは12月2日、香港で開幕する。