移籍初年度となる2017年シーズンに大活躍を演じているDJRチーム・ペンスキーのスコット・マクローリン(フォード・ファルコンFG-X)が、タウンスビルで開催されたVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの第7戦で今季5勝目をマーク。チームメイトのファビアン・クルサードをかわし、ついに選手権首位に躍り出た。
7月8日に開催された予選でレース1のポールポジションを獲得したマクローリンは、レッドブル・レーシング・オーストラリア(RBRA)のライバル、ジェイミー・ウィンカップ(ホールデン・コモドアVF)にスタートで先行を許すも、オープニングラップが終わるまでに首位を奪還。
その後方では、クルサードのファルコンがバトルからの接触でスピンを喫し、一気にポジションダウン。このアクシデントでニッサン・モータースポーツのトッド・ケリー(ニッサン・アルティマ)と、モービル1HSVレーシングのジェームス・コートニー(ホールデン・コモドアVF)がマシンダメージ修復のためピットインを余儀なくされた。
そうした混乱を尻目に悠々首位を行くマクローリンは、2番手ウィンカップに常時2~4秒のセーフティマージンを築く盤石のレース展開を披露。
3番手には、6番グリッドからフォード陣営のチャズ・モスタートやキャメロン・ウォーターズをオーバーテイクして上がってきたモンスターエナジー・レーシングのマーク・ウィンターボトム(フォード・ファルコンFG-X)がつけ、トップ5台中フォード勢が4台を占める状況のまま70周のチェッカー。
マクローリンが今季5勝目、ウィンカップ、ウィンターボトムが表彰台を獲得。一方、2016年王者のRBRA、シェーン-ヴァン・ギズバーゲン(SVG)はエンジントラブルに悩まされるなか、ダメージを最小限にとどめる7位フィニッシュ。クルサードもスピンから挽回し11位まで戻したものの、チームメイトにポイントリーダーの座を明け渡すこととなった。