サマーブレイクが明け、いよいよ後半戦開幕となったBTCCイギリス・ツーリングカー選手権。その第6戦スネッタートンのオープニングから連勝を飾ったのは、スバル・レヴォーグをドライブするアシュリー・サットン。その勢いのままレース2終了時には初のポイントスタンディング首位に浮上するも、最終レース3で一矢報いたホンダ・シビック・タイプRのゴードン・シェドンがすぐさまポイントリーダーの座を奪い返す、激しい攻防が繰り広げられた。
7月28~30日の週末に開催されたBTCC第6戦は、イギリス東部に位置する伝統のサーキットが舞台。栄えある後半戦最初のポールポジションを奪ったのは、このサマーブレイク期間のBTCC合同テストでも最多周回を記録していた、ユーロテック・レーシングのジャック・ゴフ(ホンダ・シビック・タイプR)。
ライバル勢をして「あのタイムは見えない」と言わしめた1分55秒786という驚異的なキャリア初ポールタイムとなり、2番手のコリン・ターキントン(BMW125i Mスポーツ)以下をコンマ5秒近く突き放したにもかかわらず、レース1の序盤はそのフロントロウスタートのウエスト・サリー・レーシング(WSR)のマシンが支配する形となった。
スタートダッシュに成功しリードを奪ったターキントンのBMWは、後続をマネジメントして5周目に突入したが、ここで名手らしからぬエラーを喫しまさかの単独スピンオフ。これでターキントンは中盤に沈むことに。
これで首位を奪還したゴフは、そのまま残りの周回を重ねていくものの、ソフトコンパウンドのフロントタイヤが悲鳴を上げ始め無念のペースダウン。レース残り2周となった10周目に、後方から猛然とインにダイブしてきたサットンのレヴォーグに首位を明け渡し、そのまま2秒のギャップつけてチェッカー。
ゴフは「彼のミディアムタイヤに対してなす術はなかった」と、複雑な2位表彰台に。続く3位には、ホンダ・ワークスのチーム・ダイナミクス、マット・ニール(ホンダ・シビック・タイプR)が入った。