STCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権の後半戦となる第6戦がカールスクーガで開催され、タイトル争いを演じるロバート・ダールグレン(セアト・レオンTCR)が、ライバルとなるクリストファーソン・モータースポーツ(KMS)のフレデリック・エクブロム(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)に先立ちレース1を制覇。レース3も獲り2勝を挙げ、選手権首位のポジションを盤石のものとした。
同じくKMSのエースで、レース1ポールシッターのヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)は、雨交じりのダンプコンディションのなか、オープニングラップで乾き始めたレコードラインのグリップレベルを読み違え、ブレーキングで痛恨のミステイク。
コースオフしてホイール内部に大量の泥を拾ったクリストファーソンのゴルフは、振動が激しくピットインせざるを得ない状況となる。
これで楽になったダールグレンは、2番手のエクブロムがギャップを詰めてきた分だけ、マシンの距離を巧みにマネジメントしチャレンジを許さず。
ダールグレンはコンマ5秒差を守って11周のレースをフィニッシュ。2位にエクブロム、3位にホンダ・レーシング・スウェーデン、マティアス・アンダーソンのシビック・タイプRが今季2度目の表彰台となった。
続くレース2は、予選Q2でトップ3を独占したKMS勢、クリストファーソン、エクブロム、フレデリック・ブロムステッド(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)の3台がグリッド前方に並んだが、フォーメーションラップでポールのクリストファーソンにまさかの悪夢が襲う。
レース1での振動が悪さをしたか、彼のゴルフはドライブシャフトにトラブルを抱えスタック。レースを戦うことなく、無念のリタイアに追い込まれてしまった。
ふたたびチャンスが巡ってきたダールグレンだったが、ここは無理をせず先頭のKMS勢に追従。PWRレーシングのチームメイトであるダニエル・ハグロフ(セアト・レオンTCR)を先行させ、彼のレオンはスタートの1コーナーでエクブロムに果敢なアタックを試みるも、オーバーテイクに失敗しドロップ。
3番手で復帰後に、後方のダールグレンにポジションを譲る形で4位フィニッシュ。エクブロム、ブロムステッド、ダールグレンの順で表彰台に上がることとなった。