ポコノ・レースウェイで行われた2017年シリーズ第14戦でウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が優勝。彼のポイントスタンディングは第13戦終了時点と変わらずの5番手のままだが、ランキングトップを走るジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)とのポイント差は52点から45点へと縮まった。
2015年には、残り3戦でランキング3番手だったスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が48点差からチャンピオンに輝いている。計算上、パワーにも大逆転は十分可能だ。
ポイント2番手はニューガーデンを18点差で追うディクソン。ランキング3、4番手のエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)とシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)もトップとの差がそれぞれ22点、26点と小さくタイトルを十分に狙えるポジションを保っている。
しかし、彼らポイント2、3、4番手のドライバーたちは今シーズンはまだ1勝しかしておらず、3勝しているポイントリーダーのニューガーデンと、彼に勝利数で並んだパワーのふたりに勢いはある。
シリーズ参戦6年目で初のチャンピオンを目指すニューガーデンに対し、パワーは2014年に一度王座を手にしている点がアドバンテージだ。ポコノでの勝利で消えかけていたタイトルへの希望を蘇らせた彼は、新たな闘志をたぎらせて最終3レースに臨む。
パワーといえば、思い通りにいかない時に愚痴りまくるドライバーだった。考えをストレートに吐き出してしまうキャラクターは、今も大きく変わってはいない。