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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.09.04 10:13
更新日: 2017.09.04 10:14

インディ第16戦:勝利の女神はロッシに微笑み今季初勝利。琢磨はまたしても不運に泣く

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海外レース他 | インディ第16戦:勝利の女神はロッシに微笑み今季初勝利。琢磨はまたしても不運に泣く

 ワトキンス・グレン・インターナショナルで開催されているインディカー・シリーズ第16戦。3日に決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が2016年のインディ500以来となるキャリア2勝目を挙げた。予選4番手から挑んだ佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)は、またしてもマシントラブルが襲い19位となった。

 テキサス州ヒューストンなどに甚大な被害をもたらした大型ハリケーン・ハービーの影響は、カナダと国境を接するニューヨーク州の山中にまで及び、ワトキンス・グレン・インターナショナルでのシリーズ第16戦はとても気温の低いコンディションで行われた。

 予選ではアレクサンダー・ロッシがポールポジションを獲得した。コースレコードを樹立しての堂々たるキャリア初PP。昨年のアンドレッティ・オートスポートはワトキンス・グレンで全員が予選Q1での敗退を喫したが、今年はロッシがトップ、佐藤琢磨が4番手、ライアン・ハンター-レイが惜しくもファイナル進出を逃す7番手だった。マルコ・アンドレッティだけは20番手と不本意な成績に終わったが、ロードコースのマシン・セッティングの大幅向上を彼らは実現している。

 予選2番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)。去年シボレーのマシンで圧倒的な速さを誇った彼は、ホンダにマシンをスイッチしても速さを維持。PPは逃したが予選2番手とフロントローにグリッドを確保した。ただし、この2番手は0.0001秒差で実現したものだった。

 ポイントリーダーのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が1分22秒5269を出してトップに立った直後、ディクソンは1分22秒5268でトップを奪った。最終的にロッシが1分22秒4639と0,0529秒差でPPを手にするのだが、3.37マイルに11個ものコーナーがあるロードコースで差が1万分の1秒! インディカー・シリーズの競争の激しさが現れていた。

 予選ではホンダがワン・ツー。シボレーの1台を3番手に挟んで4、5番手もホンダ。トップ10にホンダ勢が7人も入っていた。昨年はシボレーが予選でトップ8をさらい、レースでも1-2-3フィニッシュでシボレーが表彰台を独占している。

各車レインタイヤでスタートする

 レースは雨の心配がなされる中、全車がファイアストンのレインタイヤを履いてスタート。しかし、雨は上がり、気温も16度と予選までよりはやや高めとなったことから、1ラップを終えたところで21台中の19台がピットに向かい、スリックタイヤにチェンジ。ステイアウトした2台も次のラップにスリックへと交換した。


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