今季からTCR規定を採用して生まれ変わった新生STCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権の第7戦アンダーストープ・ラウンドが9月2~3日に開催され、セアト・ディーラーチームのPWRレーシングが週末を席巻。レース1でダニエル・ハグロフ(セアト・レオンTCR)が今季初勝利を挙げると、残る2レースをポイントリーダーのロバート・ダールグレンが制し、タイトル争いに王手を掛けた。
PWRレーシングの共同オーナーでもあり、今季ここまで不運続きだったハグロフは、このアンダーストープの週末は予選から速さをみせ、レース1のポールポジションを決めるQ1で最速をマーク。
レースでもそのままの勢いを維持し、2番手のライバル、クリストファーソン・モータースポーツ(KMS)のベテラン、フレデリック・エクブロム(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)に対し1.26秒のマージンを維持したまま7周のレースをフィニッシュ。今季初勝利をポール・トゥ・フィニッシュで決めた。
そして3位表彰台にはオープニングラップでKMSのもう一台、フレデリック・ブロムステッド(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)を早々に仕留めたダールグレンが入り、タイトル争いに踏み留まるエクブロムの追撃を最小限にとどめる、効果的なポディウムとなった。
続くレース2は、Q2で最速を記録したそのブロムステッドがポール。フロントロウに前戦ウイナーのハグロフ、セカンドロウにダールグレン、エクブロムが並び、直接対決の構図が整ったなかでスタートが切られた。
しかし、PWRレーシングのハグロフが出遅れたことでチームメイトのダールグレンが2番手で1コーナーに進入。その直後、3番手にドロップしていたハグロフと4番手エクブロムがターン2でサイド・バイ・サイドとなり、ハグロフが押し出す形となりエクブロムがコースオフ。これで大幅にポジションダウンとなったエクブロムは必死の追走劇を強いられることに。