アルゼンチンの人気ツーリングカー選手権、スーパーTC2000の第8戦がサンタフェ市街地コースで開催され、ナイトレースとなった土曜の予選レースと、日曜のフューチャーレースともにファクンド・アルドゥソ(ルノー・フルーエンスGT)が制し、パーフェクトゲームを達成。前戦オベーラで連勝したリオネル・ペーニャに続き、ルノー・スポールが4連勝を飾った。
チームメイトであり、前戦ウイナーのペーニャをフロントロウ2番手に従え、クオリファイレースに向けポールポジションを獲得したアルドゥソは、ナイトレースの照明が輝くなか、盤石のスタートを決めて1コーナーへ。
しかし、そのオープニングラップでセカンドロウに並んでいたTOYOTA GAZOO Racing アルゼンティーナのマティアス・ロッシ(トヨタ・カローラ)と、シボレーYPFクルーズに乗るベルナルド・リーバーが接触上等のバトルを展開。
ロッシに押される形となったリーバーのシボレーは、ウォールに車体を擦り付けながらサイド・バイ・サイドとなり、後続車列が団子状態となり大混乱に。この影響でファビアン・シャナンツォーニ(プジョー・408)、アントニオ・ガルシア(プジョー・408)、ブルーノ・エトマン(トヨタ・カローラ)、そしてエミリアーノ・スパタロ(ルノー・フルーエンスGT)の、都合4台が巻き込まれるクラッシュに発展し、いきなりのセーフティカー(SC)導入となった。
レース再開後は、先頭のアルドゥソが僚友ペーニャを引き離しにかかると、3番手のロッシ、4番手リーバー、そして5番手のトヨタ・カローラ、マティアス・ミラが先頭集団とのギャップを詰めようとペースアップ。
3周目の1コーナーでミラがリーバーをかわし4番手に浮上すると、その後方6番手を走っていた同じくトヨタのガブリエル・ポンセ・デ・レオンも続けてリーバーのシボレーをオーバーテイク。
さらに5周目には、2番手ペーニャのフルーエンスが右リヤサスペンションの破損でストップし、ロッシ、ミラ、ポンセ・デ・レオンのトヨタ・トレインが首位のルノーを追いかける展開に。