モンスターエナジーNASCARカップは9月9日、第26戦リッチモンドが行われ、カイル・ラーソン(シボレーSS)が優勝を飾った。また、チャンピオン決定戦“プレーオフ”に駒を進める16名も確定している。
プレーオフ前のレギュラーシーズン最終戦となるリッチモンド戦では、前戦でレギュラーシーズンのチャンピオンを決めたマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)がレースを支配。レース残り10周の時点で2番手に4秒もの大差をつけてみせる。
しかし、レース残り3周で後方を走っていたデリック・コープ(シボレーSS)がスピンしてクラッシュ。イエローコーションが導入され、ギャップがいったんリセット、レースは延長戦“オーバータイム”へ突入する。
このタイミングで全車がピットに向かい、フレッシュタイヤで最後の2周へ挑むことに。リスタートとなる403周目、イン側トップにつけていたラーソンがアウト側のトゥルーエクスJr.を交わし首位に浮上。そのままファイナルラップへ向かう。
すると、トップを追いかけるトゥルーエクスJr.とデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)のトヨタ勢同士が接触するアクシデントが発生。体勢を崩しハーフスピン状態に陥ったトゥルーエクスJr.は1コーナーアウト側のウォールにヒットして、ここでレースを終えることに。
これでレースはイエローコーションとなるが、トップがファイナルラップに突入していたためレースの再延長はなし。イエローコーションのままチェッカーとなり、ラーソンが勝利を手にした。
なお、このレースでは255周目のイエローコーション時に、コースに進入していた救急車がピットレーン入り口で停車するハプニングがあり、ピットに向かうマシンがこれを避けようとフルブレーキング。これを避けきれなかったマット・ケンゼス(トヨタ・カムリ)が前走車に追突し、ラジエーター周りを壊すなど、混乱が起きる場面があった。