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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.11.01 19:42
更新日: 2017.11.01 19:46

牧野任祐インタビュー「欧州のドライバーは“ガムシャラ度”がハンパなかった」

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海外レース他 | 牧野任祐インタビュー「欧州のドライバーは“ガムシャラ度”がハンパなかった」

 FIA-F4での戦い、そして全日本F3で印象的な速さをみせ、2017年から渡欧。ハイテックGPからFIAヨーロピアンF3に挑戦した牧野任祐。F1を目指し新たな環境に身を置いた牧野に、今季の戦いを振り返ってもらった。

──2016年に参戦した全日本F3から、FIAヨーロピアンF3に初参戦となった2017年。同じHFDPドライバー(※)がF2(松下信治)やGP3(福住仁嶺)に参戦するなか、ヨーロピアンF3に参戦を決めた理由を改めて教えてください。
牧野任祐(以下牧野):まずは、F1ドライバーになるためのスーパーライセンスに向けて、取得するためのポイントが高いこと。そしてヨーロッパの代表的なサーキットを転戦するので、コースを知るという勉強の意味でも、このヨーロピアンF3に参戦することになりました。

──初めてのヨーロッパでのシリーズ参戦を終えて、ヨーロピアンF3について率直な感想を聞かせてください。
牧野:ドライバーの“ガムシャラ度”がハンパない。とにかくレースが激しい、そのひと言につきますね。去年までは全日本F3に参戦していましたが、レベルも、レースの激しさもまったくの別物と言っても過言ではないと思います。このヨーロピアンF3は、巷でもそう呼ばれるように、F1に向けたフォーミュラカーレースのなかでも世界一レベルの高いレースだと実感しました。

──このヨーロピアンF3には、フェラーリやメルセデス、フォースインディア、マクラーレン、レッドブル等々、数々のメーカー育成ドライバーが参戦していましたが、ホンダのプログラムに参加している身としては意識しましたか?
牧野:意識しないと言ったらウソになりますね。やはりこのシリーズに参戦している全員がF1ドライバーになることを目指して必死で戦っている選手ばかりなので、速さだけではなく、誰もがドライビングのレベルが高いうえに、全開でアタックしてくるなかで自分のパフォーマンスをどう発揮するのかという、チャレンジし甲斐がある高いレベルです。

──ノリスリンク戦では接触により手首を負傷。スパを欠場し、その後のニュルブルクリンク戦からグッと調子が上がってきましたが、牧野選手のなかで意識としても変わったのですか?
牧野:開幕から最初の3ヵ月は最悪でしたね。自分のパフォーマンスをどう出すか、ということさえも苦戦していました。ノリスリンクで手首を負傷して、その次のスパも断念せざるを得なくなりましたが、前半戦のレースを振り返り、自分をじっくりと見つめるきっかけにもなりました。ニュルからはいつにも増して積極的に担当エンジニアと徹底的に話し合い、根本的にセットアップを変更し、前半戦までのドライビングスタイルを見直して、その向上に努めた結果、このニュルから少しずつ手応えをつかみ始めました。

牧野任祐
牧野任祐
激しいバトルが展開されてきたFIAヨーロピアンF3


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