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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.11.08 12:54
更新日: 2017.11.08 12:57

スーパーTC2000:プライベーター・フォードが予選レース勝利の大金星

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海外レース他 | スーパーTC2000:プライベーター・フォードが予選レース勝利の大金星

 ホセ-マリア・ロペスやエステバン・グエリエリ、ネストール・ジロラミら、世界レベルのドライバーを多数輩出してきたアルゼンチンのツーリングカー選手権、スーパーTC2000の第10戦サン・フアンが11月3~5日に開催され、土曜の予選レースでプライベーター・フォードに乗るダミアン・フィネンチが勝利し、ファクトリーチーム勢を出し抜き今季初勝利となる金星を挙げた。

 2018年ダカールラリーではステージの一部としても活用される、アルゼンチン西部サン・フアンの山岳地帯に位置するアウトドローモ・エル・ゾンダを舞台に開催されたシリーズ第10戦。予選で速さを見せたのは、ポイントリーダーに君臨するルノー・スポールのファクンド・アルドゥソ(ルノー・フルーエンスGT)だった。

 最速タイムを記録したルノーに続き、2番手タイムもファクトリーチームであるチーム・プジョー・トタル・アルゼンティーナのマリアーノ・ウェルナー(プジョー408)となり、3番手と健闘したエスクーデリア・フェラby RAMレーシングのフィネンチ(フォード・フォーカス3セダン)が続いた。

 しかし、このSTC2000独自の”選手権ポイントに基づくグリッドペナルティ・システム”が適用されアルドゥソは8番グリッドに降格。

 土曜予選レースに向けてはフィネンチとイグナシオ・ジュリアン(ルノー・スポール/ルノー・フルーエンスGT)がフロントロウに。TOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナのマティアス・ロッシ(トヨタ・カローラ)と、マティアス・ムニョス(チーム・プジョー・トタル・アルゼンティーナ/プジョー408)がセカンドロウに並ぶこととなった。

予選レースは”グリッドペナルティ・システム”によりフォード・フォーカス3セダンがポールからのスタートに

 土曜正午スタートのクオリファイレースは、6番グリッドから意地を見せたプジョーのウェルナーが躍進。4番グリッドだったチームメイト、ムニョスのサポートを受けオープニングラップで4番手に浮上すると、2周目の1コーナーではトヨタのロッシをオーバーテイク。

 続いて、前を行く2番手ジュリアンのルノー・フルーエンスGTをロックオンすると、間髪を入れずにインを突き、早々にトップを狙える位置まで駆け上がる。

 しかし、この勢いに対抗すべく首位のフィネンチは粘りを見せ、ファクトリー・プジョーの猛追に対してプライベーター・フォードのパフォーマンスを絞り出すレースペースで応戦。

 3番手ジュリアンのルノー・フルーエンス以下を引き離し、2台のマッチレースの様相となった戦いは、終盤まで1.5秒のマージンを維持し続けたフィネンチが、プジョー408を下す意地を見せ12周のトップチェッカー。フォード・フォーカス3セダンとチームに、うれしい今季初勝利の金星をもたらした。

今季何度もシングルフィニッシュを果たすなど、プライベーターながら大健闘を見せるダミアン・フィネンチがついに勝利

 2位ウェルナーに続き、3位には終盤に入ってジュリアンにポジションを譲られた形で選手権リーダーのアルドゥソが入り、ルノー勢はチームプレーによりポイントロスを最小限に抑えるレースを見せた。

選手権首位のファクンド・アルドゥソはチームプレーできっちりと表彰台を確保

木曜にはシティセンターのモールや大通りでの車両展示や、学校への表敬訪問なども催された


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