今年も11月16〜19日、マカオのギア・サーキットを舞台に、第64回マカオグランプリが開催される。今季はひさびさにWTCC世界ツーリングカー選手権がギアレースとして復活するが、マカオ入りした道上龍(ホンダ・シビックWTCC)に意気込みを聞いた。
2017年からWTCCにフル参戦している道上。ツインリンクもてぎでの前戦日本ラウンドでは、予選最上位となる5番手を獲得するなど、調子を上げている。迎えるマカオでのレースは、道上にとって1994〜95年にF3で参戦して以来のギア・サーキットでのレースとなる。
「22年ぶりですからね。ほぼ初めてみたいなものです。マカオの街は昔に比べて発達した感じもしますけど、それほど変わった感じはしないです。なんとなく思い出してきました」と走行前日、道上は語ってくれた。
「事前にシミュレーターもやってきましたが、コースはタクシーで今日回ってきたくらいです。あとは車載映像なども使って学んでいくしかないですね。コースも見ましたが、継ぎ接ぎもあればバンピーだし、やはり特殊ですね。でもクルマが良ければそこそこ走れると思います」
「あとは当たらないように気をつけなければいけないですね。フリープラクティス1は8割くらい、2日目以降は9割で。100%でいくとクラッシュしちゃいますから(笑)」
今季道上は、WTCCドライバーであるとともに、F3ワールドカップに参戦するThreeBond Racing with Drago Corseのスーパーバイザーも務めている。ただ、F3はあくまでチームに任せ、「僕はWTCCで、自分の走りがどうできるかに集中しています」という。
「ツーリングカーでマカオは初めてですからね。どれほどの走りができるかと考えたとき、今年マラケシュやポルトガルなど、今季何度か走った市街地レースの集大成だと思っています」
道上自身は市街地レースの経験はそれほど多くないが、今季比較的成績はいい。22年ぶりのマカオで、道上はどんな走りをみせてくれるのだろうか。