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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.11.24 17:42
更新日: 2017.11.24 18:08

豪州SC:シモーナ・デ・シルベストロがルーキーイヤーを総括。「来季が本当に楽しみ」

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海外レース他 | 豪州SC:シモーナ・デ・シルベストロがルーキーイヤーを総括。「来季が本当に楽しみ」

 今週末に開催される第14戦ニューキャッスル500を残し、2017年シーズンも大詰めを迎えたVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカー。2017年、ルーキー・シーズンを過ごしたニッサン・モータースポーツの元インディカー、フォーミュラEドライバーのシモーナ・デ・シルベストロが自らの1年を振り返り、来季の確実な進歩に向け期待を語った。

 スイス出身で現在29歳のシモーナ・デ・シルベストロは、シングルシーターのフォーミュラ・カテゴリーで頭角を現し、北米インディカーでは表彰台獲得経験を持つ他、F1ではザウバーのリザーブドライバーも務め、近年はアンドレッティ・オートスポートでフォーミュラEにも参戦するなどトップドライバーとしてのキャリアを築いてきた。

 そんな彼女が2017年の主戦場に選んだのは、オーストラリア大陸の人気ツーリングカーカテゴリーだった。

 そのルーキーイヤーも残すところ1戦となり、自身の1年を振り返って「アベレージとしては悪くない初年度だった」と語った。

「もちろん、初めてのことだらけで浮き沈みはあったけど、ドライバーとしては大きく進歩できたと思う。リザルト的には望むレベルに達しているとは言えないけどね」とシモーナ。

 これまでフォーミュラをドライブしてきたシモーナにとって、重量があり視界も制限されるツーリングカーのドライブは、それ自体がドライバーとしての次なる挑戦だったというが、その進化に必要なポイントも、すでに見えてきているという。

「自分自身、そう思っているの。例えば、先日のニュージーランド戦ではとても力強いペースを維持することができた。マシンも私もとても速かった。でも、一番の違いを生み出す最大のポイントは予選の1ラップに尽きる。その点こそ、2018年に向けて改善すべき最大のポイントで、20番手から上位に進出するのは本当に難しい仕事なんだと学んだわ」

 しかし、自身のフル参戦3戦目となるパースでは予選14番グリッドながら、チームメイトのリック・ケリーやマイケル・カルーソをオーバークオリファイし、そのスピードの片鱗を見せつけてもいる。

「そう、それが私のドライビングとマシンのセットアップ、そして各セクターベストが揃った最初の予選だったと思う。同じようにニュージーランドでも、セクターベストを繋げばあとコンマ2秒はタイムアップできたし、同じように先輩たちを“仕留めて”ニッサンで最速のグリッドを確保できていたはず」

「彼らのように、トラックのレイアウトを含めて経験のあるドライバーたちは、最後の最後でその詰めが可能になる。一番大事な予選ラストアタックのタイミングでね。私はシングルシーターのクリーンな予選ラップに慣れていて、他のマシンがごった返すなかで、その最後のコンマ数秒を絞り出し、合わせ込む作業に免疫がなかった。この1年で学んだ大きなポイントがそこね」

スロットルがスタックし、全開から閉じないままコースアウトするという恐怖の経験も
参戦当初は「ポジションや視界が、これまでの経験とは全く異なる世界」とこぼしていた
唯一、経験のあるバサースト1000の舞台、マウント・パノラマではシングルを走行するなど競争力を発揮


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