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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.11.27 11:58
更新日: 2017.11.27 13:05

F3マカオGP初挑戦の佐藤万璃音。トラブルを抱えながらも「ひとつひとつ課題をクリアできた」

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海外レース他 | F3マカオGP初挑戦の佐藤万璃音。トラブルを抱えながらも「ひとつひとつ課題をクリアできた」

 2017年シーズンよりFIA F3ヨーロピアン選手権に参戦している高校生ドライバー、佐藤万璃音は11月16~19日に開催された“F3世界一決定戦”『第64回マカオグランプリFIAF3ワールドカップ』に初挑戦し、不運なアクシデントに見舞われながらも所期の目標を概ね達成した。

 フォーミュラカーでのレースキャリア3年目を迎えた万璃音は今シーズン、モトパークからヨーロピアンF3に新規参戦を果たし、スパ・フランコルシャン、ニュルブルクリンクなど自身初走行となるサーキットも多数あるなかで着実に経験を積み上げてきた。

 そんな万璃音はレギュラーシーズン終了後、マカオ市街地に設けられたギア・サーキットを舞台に開催される伝統のマカオグランプリに、シーズンをともに戦ったモトパークから初参戦。F1への登竜門として知られる伝統の一戦に挑んだ。

 走行初日となった16日(木)午前の練習走行1回目、万璃音は初めてのコースを習熟すべく15周をラップ。そのなかでクルマに違和感を覚えていた万璃音のコメントを受けたチームはクルマを入念にチェックした。その結果、左リヤタイヤの内側ショルダー部が内部膨張を起こしていることが判明。

 チームと万璃音はFIA国際自動車連盟、タイヤサプライヤーにこの異常を伝えた上で新品タイヤの追加供給を求めたが、「原因不明で新品タイヤの追加供給は認められない」という判断によって要望は棄却されてしまう。

 不具合の起きたタイヤは17日(金)の練習走行2回目でも使用する予定だったが、万璃音とチームはこのタイヤの放棄を余儀なくされ、4日間で3.5セットという制約があるなかで初日からライバルに対してハンデを背負うことなった。

 初日午後に行われた予選1回目を17番手で終えた万璃音は、翌17日の練習走行2回目では13周を周回。左側2輪にニュータイヤを装着しながらセッティングを調整し、午後の予選2回目に備える。

 迎えた予選2回目では新品タイヤ4本を投入してタイムアタックを実施。自己ベストとなる2分12秒558をマークして日本人ドライバー6名中3番手となる予選レースの15番手グリッドを獲得した。

 18日(土)に行われた予選レース。15番手グリッドからレースを開始した万璃音はスタート直後のライン取りで苦戦。実質的な1コーナーとなるリスボア・ベントに順位を落としてしまうが、その後は落ち着いた走りを披露し、グリッド順位からひとつポジションアップの14位でチェッカーを受けている。

佐藤万璃音(モトパーク) 2017年第64回マカオグランプリ
佐藤万璃音(モトパーク) 2017年第64回マカオグランプリ


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