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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.11.27 16:37
更新日: 2017.11.27 16:39

初参戦のマカオGPで悔し涙止まらず。2018年に向けては「1000%レースに」/高校生ドライバー佐藤万璃音ヨーロッパ挑戦記2017 第7回

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海外レース他 | 初参戦のマカオGPで悔し涙止まらず。2018年に向けては「1000%レースに」/高校生ドライバー佐藤万璃音ヨーロッパ挑戦記2017 第7回

 11月19日に決勝レースが行われた第64回マカオグランプリ・FIA-F3ワールドカップ。このレースにモトパークから参戦した佐藤万璃音が大会を振り返った。

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「最初に結論を言えば、最終結果こそ決勝レース1周目にリタイアに終わったとはいえ、第64回マカオGP・FIA-F3ワールドカップに出て良かった。貴重な経験を積みました」

「2017年のFIA-F3ヨーロピアン選手権(ユーロF3)で所属したドイツのモトパークで今回もシートを確保し、FIA(国際自動車連盟)などに承認され、周囲の後押しも得て参戦にこぎ着けた今年のマカオGP。期待していたとおり“サイコー”のイベントでした」

「マカオGP参戦が今回で5回目というベテランの関口雄飛さんと一緒に、僕は月曜日にマカオ入りしました。小学生のときにマカオのタイパ島で開催されたカート・レースへ来て以来、久しぶりの僕にはとても頼もしい存在」

大会期間中に宿泊したのはハーバービュー・ホテル・マカオ
大会期間中に宿泊したのはハーバービュー・ホテル・マカオ

「また、FIAや主催者が用意してくれた宿は、フェリー・ターミナルから徒歩で10分も掛からないハーバービュー・ホテル・マカオ。各種ショップ、レストラン、コンベンション&エキシビション施設などがある総合娯楽施設の一角です。ただ、近年になって開発された場所なので、マカオらしさはあまり味わえません」

「初めてのマカオGPは、もちろん物事がすべてうまく運んだわけではありませんでした。初日から原因不明のタイヤトラブルに遭って、4日間のタイヤストラテジーで困難を来たしました」

原因不明のタイヤトラブルで、数少ないタイヤを失った
原因不明のタイヤトラブルで、数少ないタイヤを失った

「マカオGPは木曜日に練習走行1回目と予選1回目、金曜日に練習走行2回目と予選2回目、土曜日に10周の予選レース、日曜日に15周の決勝レースが実施されます。マカオGPでは3.5セットの新品タイヤしか供給されないので、この長丁場でのタイヤの使い方がキモとなるからです」

「こうした厳しい条件があるなかで、僕のミスではないにもかかわらず、本来であれば金曜日まで使う予定だったタイヤを捨てざるを得なくなり腹が立ちました。どうにか気持ちを切り替えて練習走行で走り込み、予選もぶつからないように余裕を持ちながら攻めました」

「結果、予選は15番手、予選レースは14位と想定の範囲内の成績を残せました。ここまでは及第点だったと思います。今年のマカオGPの目標は、“クラッシュしない”“可能な限り周回数を重ねる”“あくまで来年に勝負するための準備”だったからです」

「土曜日の予選レース終了後、僕はハーバービュー・ホテルからは少し離れたマカオ旧市街の日本料理屋さんへ関口さんなど一緒に行きました。と誰かに話すと、なぜ、美味しいかどうかも分からない、価格も高い、日本人シェフも居ないような、外国の日本料理屋さんへ行くの? と尋ねられます」

土曜日夜は関口雄飛と日本食レストランで舌鼓
土曜日夜は関口雄飛と日本食レストランで舌鼓

「たしかに、これは失敗と感じるお店はヨーロッパにも少なくありませんが、それも勉強です。ちなみに今回は関口さんがお薦めする店でもあり、大正解でした。お寿司も鶏の唐揚げも稲庭うどんも焼き海苔も納豆も、たいへん美味しゅうございました」

■決勝レースは1周目にクラッシュ。「涙が止まらなかった」


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