WTCC世界ツーリングカー選手権は12月1日、第10戦カタールの決勝レースが行われ、メインレースで4位を獲得したテッド・ビョーク(ボルボS60 WTCC)が2017年のシリーズチャンピオンに輝いた。
■オープニングレース
ラーダ・ベスタWTCCを操るケビン・グリーソンをポールシッターとして迎えたオープニングレースでは、2周目の1コーナーで4番手スタートだったメディ・ベナーニ(シトロエンCエリーゼWTCC)がグリーソンをオーバーテイクしてトップに浮上する。
その後はベナーニがトップを守るも、後方からトム・チルトン(シトロエンCエリーゼWTCC)が接近すると、レース残り3周となった7周目にはサイド・バイ・サイドのバトルに発展した。
8周目、チルトンはターン12の右コーナーでベナーニのイン側を突くとターン13〜14でオーバーテイクに成功。そのままリードを2.175秒まで広げてトップチェッカーを受けた。
チャンピオンを争うビョークとノルベルト・ミケリス(ホンダ・シビックWTCC)は、ビョークが1周目にチームメイトのイバン・ミューラー(ボルボS60 WTCC)を交わして5番手に浮上。
ミケリスも前を走る僚友エステバン・グエリエリ(ホンダ・シビックWTCC)とともに前を走るボルボ勢のニッキー・キャッツバーグ(ボルボS60 WTCC)攻略を試みるが、ここではキャッツバーグが2台をブロックしてチームメイトを援護。
最終的にグエリエリがポジションを譲り、ミケリスは9位でチェッカーを受けた。
これによりビョークとミケリスのポイント差は16.5ポイントまで拡大。しかし、メインレースでは最大30ポイントを獲得できるため、逆転戴冠のチャンスは残してメインレースを迎えることに。