12月4日、アウディは香港で開催された2017/18フォーミュラE第2戦においてトップチェッカーを受けたダニエル・アプト(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)がレース後に失格となった件について、FIA国際自動車連盟に異議申し立てを行なうとしていたが、一転して控訴を取り下げた。
フォーミュラE開催初年度から同チームから参戦を続けるアプトは2日(日)に行われた第2戦香港で自身初優勝を飾ったが、レース終了後の車両検査において、マシンに搭載されるインバーター、モータージェネレーターユニット(MGU)のバーコード番号とテクニカルパスポートに記載されている番号が合致しなかったことからレース結果から除外されている。
この決定に対してアウディは「番号の不一致は単純な管理ミスであり、実際に使用したコンポーネントはホモロゲーション登録がされた同一品であることからアドバンテージを得ることは一切なかった」として異議申し立てを行うと表明していたが、レースから2日後の4日、アウディはアプトの失格処分について控訴しない旨を明らかにした。
チーム代表を務めるアラン・マクニッシュは「すべての文章やプロセスを慎重に検討するのに時間がかかってしまった」とコメント。
「我々はFIAの決定に同意し、テクニカルパスポート規定の問題を元に戻す」
「今回、チームの小さな間違いによって、残念なことにダニエル(・アプト)は勝利を失うという大きな不利益を被ってしまった。しかし、私はすぐに彼を表彰台で見ることができると確信しているよ」
■ローセンクビストが繰り上がりで今季初優勝
アウディがアプトの失格処分に対する控訴を取り下げたことでこれまで暫定となっていた第2戦のレース結果が確定。暫定2位でフィニッシュしたフェリックス・ローゼンクビストが2016/17年第7戦ベルリンePrix以来、自身2度目の優勝を飾ることとなった。
この結果、ローゼンクビストは第2戦にてポールポジション、優勝、トップ10ファステストラップのハットトリックを達成。1レースにおけるポイント最大獲得数となる29ポイントを獲得し、開幕戦を制したサム・バード(DSヴァージン・レーシング)に次ぐランキング2番手につけた。
確定した第2戦香港ePrixの正式結果は以下のとおり。