12月10日、オフシーズン恒例の『Takuma Club Meeting 2017』が東京・代々木の山野ホールで行われ、多くの佐藤琢磨ファンが会場に詰めかけた。
この『Takuma Club Meeting』は毎年シーズンオフに開催され、1年間アメリカで戦ってきた琢磨が、その戦いをファンに自ら報告するイベントだ。
2017年は琢磨がアジア人初のインディ500ウイナーに輝いたこともあり、日本初来日となったボルグワーナートロフィーや、実際に琢磨がインディ500で使用したヘルメット、レーシングスーツのほか、ビクトリーレーンでミルクを被ったキャップも展示され、多くのファンがカメラにその姿を収めていた。
13時になり舞台の幕が上がると、インディ500を制した琢磨のレプリカマシンが登場。続いて琢磨が客席側から姿を現し、ファンとハイタッチしながら登壇した。舞台上で琢磨が「やりました!」と力強くガッツポーズをすると、会場からは大きな拍手が起きる。
『スペシャルトークショー』には、琢磨を長年取材してきた自動車ライターの大谷達也氏が登場。花束をサプライズ贈呈した大谷氏が、琢磨からの感謝の言葉に思わず涙する一幕も。
トークショーのなかでは、2017年シーズンの映像とともに1年間振り返りや、レース中の裏話などさまざまな話が飛び出した。
インディ500ではチームメイトとして戦いをともにしたフェルナンド・アロンソについて、「まあアロンソは楽しそうだったわ(笑)」とチームメイトならではのコメントも。
2018年シーズンからの移籍が決定しているレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLLR)については「(移籍することは)まったく問題ないですよ。(RLLRに所属していた2012年には)初表彰台を獲得したし、インディ500でもいいところまで行けましたし」としながらも、2017年限りで離れることとなったアンドレッティ・オートスポートに対する思いを語った。