オーストラリアの人気ツーリングカー、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーに参戦するプレストン・ハイア・レーシングは、2018年から新型にスイッチする『ホールデン・コモドアZB』のカラーリングを公開した。
2016年後半からチームに加入したリー・ホールズワースの1台体制で戦ってきたCSレーシング(プレストン・ハイア・レーシング)は、他のホールデン陣営と同様に2018年シーズンからGen.2規定(Next-Gen規定)に基づいて製作された5ドアハッチバック(ファストバック)のニューマシンにスイッチ。
この新型モデルの開発を進めているのは、2018年から正式にGMホールデンのワークスチーム指定を受けたレッドブル・レーシング・オーストラリア、トリプルエイト・レースエンジニアリングであり、パイプフレームとなるシャシー開発をすでに終え、シーズン前の3回のエアロテストもクリア。年明けから続々とチームへの供給が開始されている。
ただし、エンジンに関してはGen.2規定で搭載可能なターボではなく、従来のキャリーオーバーとなる5リッターV8OHVを搭載して開幕を迎えることとなり、GMホールデンが現在開発中のV6直噴ターボはワイルドカード扱いとなり、Gen.2初年度の2018年はRBRAのみが数戦でテスト搭載するにとどまる。
2017年シーズンをランキング16位で終えたホールズワースは、8度のトップ10を記録。ニューキャッスル戦では4位、6位と連続シングルフィニッシュを果たしている。
2018年に向けてはトラックエンジニアを務めたクリス・スタッキーがニッサン・モータースポーツに移籍し、シモーナ・デ・シルベストロを担当することになったため、これまでデータエンジニアを務めていたスチュアート・マクドナルドが昇格。新たにコモドアZBのリーディング・エンジニアを務めることとなった。