VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーに参戦するレッドブル・レーシング・オーストラリア(RBRA)が、2018年に投入するニューカラーリングをまとった新型モデル、『ホールデン・コモドアZB』のラウンチを行った。
RBRAの運営母体であり、ローランド・デーンが代表を務めるトリプルエイト・レースエンジニアリングは、今季から晴れてホールデン指定のワークスチームとして参戦。名実ともに陣営のフロントラインとして、新型コモドアZBのすべての開発作業を担う。
この新型モデルは、新たに導入されるGen.2(Next-Gen)規定に則って仕上げられたVASC初のモデルとなり、これまでは5リッターのV8自然吸気OHVのみだったエンジンは、規定上では直列4気筒ターボやV6の採用も認められる。
これを受けて、ホールデンはGMゼネラル・モーターズとのアライアンスを活用。北米のPWCピレリ・ワールドチャレンジに投入していた『キャデラックATS- V.R. GT3』に搭載されていた3.6リッターV6直噴ツインターボを転用する。
ただし、このエンジンは規定初年度を“ワイルドカード”として運用する予定で、10月に開催されるシリーズ最大の祭典である“バサースト1000”を含め、数戦のみの搭載に留められる。それ以外のラウンドでは、昨年までのコモドアVFに積まれた5リッターV8自然吸気OHVがキャリーオーバーされる。
すべてのマシンがFIA規定準拠の共通パイプフレームとなるシャシーは、サブフレームやサスペンション・ピックアップ・ポイントなど開発範囲が制限されているものの、すでにこの新型コモドアZBは17年9月にシェイクダウンを完了。11月中旬には3度にわたるシリーズ主催のエアロテストもクリアしている。