2018年のBTCCイギリス・ツーリングカー選手権開幕に先立ち、有力チームの体制が続々と固まりつつある。ここまで独自開発の『アウディS3セダン』の2台体制で挑んできたAmDチューニング.comチームは、新たに『MG6 GT』を加えた4台体制に拡大して、シリーズを戦うと発表した。
昨季までトリプルエイト・レースエンジニアリングが走らせていたMG6 GTの2台を買い取ったAmDチームは、すでに同チームへの残留を決めているオリー・ジャクソンと、新加入のサム・スメルツがドライブするアウディS3セダンと並んで、この実績あるマシンをシリーズに投入する。
すでにドライバー候補の選定も進んでおり、少なくとも1台にはBTCCで優勝経験のあるドライバーの起用が見込まれている。
「BTCCは最高峰のツーリングカー選手権であり、MG6を走らせるチャンスがあると聞いた瞬間に、諸手を挙げて飛びついたんだ」と、チーム代表のショーン・オランビー。
「2018年はBTCC創設60周年記念の特別なシーズンであり、そんなタイミングで4台体制に拡充し、グリッドでのプレゼンスを高めることができたのは本当に喜ばしい」
「MG6は近年のシリーズでもっとも成功を収めたマシンの1台であり、いくつもの勝利と表彰台を獲得している。チームメンバーの全員がこの挑戦に興奮しており、開発プログラムを進めていくための準備はすでに整っている」
「有力なドライバー候補とも話し合いを進めているので、アウディS3とMG6という、ツーリングカーを象徴するスポーティなサルーン4台で戦うことを本当に楽しみにしているよ」
一方、このMG6の2台を参戦枠のTBLごとAmDに売却した強豪チームのトリプルエイトは、現時点では新規プログラムの噂は聞こえておらず、シリーズで何度もタイトルを獲得した名門は今季のグリッドに姿を見せない可能性が高まっている。
その動きに呼応する形で、昨年からBTCCに復帰を果たしたボクスホールのワークスチームであるパワー・マックス・レーシング(PMR)は、今季のドライバーにジョシュ・クックの復帰を発表。残留する若手のセナ・プロクターとともに『ボクスホール・アストラBTCC』のステアリングを握ることとなった。