メルセデスの今季限りでの撤退に際し、アウディ、メルセデスAMG、BMWによる三つ巴の戦いのラストイヤーとなる2018年シーズン最初の公式テストが3月1~3日、イタリアのバレルンガ・サーキットで行われ、3メーカーの新型マシンが初めて一堂に会した。
今季のDTMはコース上でより多くのバトルが発生させることを目指し、2017年型マシンから約33%減となるエアロダイナミクスの制限ならびに加減速時のピッチングを抑制するサードエレメントの使用禁止といった新たな車両レギュレーションを採用。
この規定を基に開発された2018年型M4 DTMをテスト直前に公開したBMWと同様に、アウディRS5 DTMを走らせるアウディ、メルセデスAMG C63 DTMで有終の美を狙うメルセデスも今回のテストに新型マシンを持ち込んだことで今回のテストでは3メーカーの2018年型マシンが初めて顔をあわせることとなった。
F1のプレシーズンテストが行われたスペイン・カタルーニャにも積雪をもたらしたヨーロッパを襲う強い寒波の影響を受け、コース脇に雪が残るなかで行われたDTM公式テスト1回目の初日。
厳しい寒さのなかではあったが、3日間のうち唯一ドライ路面となったこの日は各メーカーとも精力的に走行を重ねていき、メルセデスではゲイリー・パフェがC63 DTMのステアリングを握って計119周をラップした。
前年3冠達成したアウディは、ベテランのジェイミー・グリーンが1日目と雨天となった2日目の走行を担当し、同じく雨に見舞われた金曜の3日目は2017年王者のレネ・ラストにマシンが引き継がれた。また、アウディはルーキーのロビン・フラインスにも短い時間ではあるが2度の走行機会を与えている。