更新日: 2018.07.23 18:48
2018年末からフォーミュラE参戦のニッサン、マシンカラーリングコンセプトをジュネーブで世界初公開
日産自動車は3月6日、スイス・ジュネーブで行われるジュネーブモーターショーの一般公開に先駆けてプレスカンファレンスを開催。このなかで2018/19年のABBフォーミュラEに投入するマシンカラーリングコンセプトを世界初公開した。
2018年末に開幕するフォーミュラEの第5シーズンは、新型のシャシーとバッテリーが導入され、レース中の車両乗り換えが不要になるなど、シリーズ誕生以来の大幅な変革が行われる。
ニッサンは2017年10月に行われた第45回東京モーターショーで、そんなフォーミュラ第5シーズンに日系自動車メーカーとしてはじめてワークス参戦すると表明。参戦に向けた準備を進めてきた。
6日、ジュネーブでお披露目されたのは第5シーズンから導入されるGen2シャシーにカラーリングを施したもの。ただし、このカラーリングは実戦仕様ではなく、あくまでコンセプトとなる。
カラーリングはシルバーを基調としながら、フロント部分はブラックで精悍なイメージに仕上げられた。コクピット横には『NISSAN INTELLIGENT MOBILITY』の文字があしらわれたほか、フロントウイングにはレッドのラインが入れられている。
ニッサンにとってフォーミュラE参戦は、2015年に参戦したWEC世界耐久選手権以来となる世界選手権への挑戦。また、フォーミュラEには今後メルセデスやポルシェ、BMWなどもワークス参戦を表明しており、ニッサンはこういったライバルを相手にWECの雪辱に臨む。
また、ニッサンとアライアンスを組むルノーは『ルノー・e.ダムス』としてフォーミュラEに参戦しており、3年連続チームタイトルを獲得するなど強さを発揮している。
そのルノーはニッサンのフォーミュラE参入に合わせて、シリーズでの活動を終了するため、ニッサンはルノー・三菱自動車とのアライアンスを活用し、「ルノーのこれまでの知見と技術を活用するべく取り組んでいます」としている。
気になるドライバーラインアップについてはアナウンスされなかったものの、先日行われたルーキーテストに参加した高星明誠を含め、日本人ドライバーが起用される可能性もありそうだ。
今後、ニッサンは2018年末のシーズン開幕までにマシンパッケージの開発を進めていく。また、ドライバーや技術パートナー、マーケティングパートナーなどに関する詳細は今年後半に発表する予定だとしている