7月28〜30日に、スパ24時間のサポートレースとして開催されたFIAヨーロピアンF3のスパ・フランコルシャン戦。このレースでF3デビューを飾った笹原右京だが、緒戦は苦しい戦いを強いられた。
カートで世界的な実績を残し、四輪でもフォーミュラ・ルノー2.0等で活躍をみせてきた笹原右京。ただ、資金的に大きなスポンサーがついている訳でもなく、独力で戦ってきた右京にとって、多くの持ち込み資金が求められるヨーロピアンF3へのステップアップは高い壁だった。
しかし、テスト等で光る走りをみせてきた右京に、F3デビューのチャンスが舞い込んだ。今季は日本に戻り鈴鹿サーキット・レーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)を受講していた右京だが、スリーボンド・ウィズ・Tスポーツからスポット参戦のオファーが届き、スパ、そしてイモラと2戦で、ふたたびヨーロッパでレースをする機会に恵まれたのだ。
ただ激戦のヨーロピアンF3は、スポットでいきなり上位を走ることができるほど甘くはないレース。走り出しから参戦21台中16〜20番手程度に留まり、レースでも3レース行われたうち、最上位はレース1での13位となった。
とは言え右京にとっては、いきなりのドライブできちんと上位に食らいつく走りをみせられたことは間違いなくプラスになるはず。週末を終えた右京に、F3デビュー戦を振り返ってもらった。