2018年FIA F2第1戦バーレーンのレース1が4月7日に開催され、ランド・ノリス(カーリン)が優勝。日本の牧野任祐(ロシアンタイム)は19位、福住仁嶺(アーデン)は18位だった。
レース1の周回数は32周。ミディアムタイヤとソフトタイヤの2種類のタイヤ使用義務があり、最低1回のピットストップが義務付けられている。
フォーメーションラップ後、スターティンググリッド上でアルテム・マルケロフ(ロシアンタイム)とロベルト・メリ(MPモータースポーツ)がスタートできず、エクストラフォーメーションラップを行い、残り31周でレースがスタートした。
ポールポジションのノリスが好スタートを決め、ホールショットを奪う。2番手スタートのジョージ・ラッセル(ART)はスタートで失速し5番手までポジションを落とした。一方、7番手スタートの福住はジャンプアップを果たし1周目で4番手に。
しかし、福住は5周目にアレクサンダー・アルボン(DAMS)、6周目ラッセルに交わされ6番手に後退。一方、ピットスタートを強いられたマルケロフは、チームメイト牧野を捉え10番手までポジションを上げた。
13周目、11番手を走行していた牧野は、12番手のルカ・ギオット(カンポス)と接触。リヤタイヤがバーストしたためピットインを余儀なくされ、19番手に転落した。この接触により、ギオットにはドライブスルーペナルティが課されている。
15周目に福住がピットインすると、それを皮切りに、16周目にはアルボン、セッテ・カマラ、ギュンターと上位陣が続々とピットイン。
各ドライバーがピットインを行うなか、トップのノリスは後続に12秒の差をつけ単独走行、盤石の体制を築いた。そのノリスは18周目にピットインし、3番手でコースに復帰すると、20周目に再びトップに立つ。
牧野のチームメイト、マルケロフは26周目の1コーナーで、3番手を走行していたアルボンを交わし表彰台圏内までポジションを上げる。
さらに30周目、マルケロフは2番手のセッテ・カマラに急接近し、オーバーテイクを試みるも不発。今度は最終ラップのホームストレートで、DRSを駆使し2番手に浮上した。しかし、直後のブレーキングでセッテ・カマラがマルケロフのインに飛び込みポジションを奪い返す。
白熱のバトルは最終周の最終コーナーまで続くも、セッテ・カマラがマルケロフを抑えきり、2位フィニッシュ。カーリンは1-2フィニッシュとなった。
優勝は後続に7.6秒の差をつけたノリス。ファステストラップも記録し、完全優勝を飾っている。
一方、牧野はギオットとの接触が響き19位、福住はピットレーン速度違反による5秒ペナルティが課せられ、18位と苦しいF2初戦となった。
レース2は日本時間4月8日(日)20:10から行われる。
Pos | No | Driver | Team | Time/Gap |
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1 | 19 | L.ノリス | カーリン | 57’46.206 |
2 | 18 | S.セッテ・カマラ | カーリン | 8.321 |
3 | 1 | A.マルケロフ | ロシアンタイム | 8.532 |
4 | 5 | A.アルボン | ダムス | 9.349 |
5 | 8 | G.ラッセル | ART | 13.947 |
6 | 4 | N.デ・フリース | プレマ・レーシング | 14.661 |
7 | 3 | S.ジェラエル | プレマ・レーシング | 19.326 |
8 | 11 | M.ギュンター | アーデン | 22.573 |
9 | 7 | J.エイトケン | ART | 28.559 |
10 | 10 | R.ボシュング | MPモータースポーツ | 31.585 |
11 | 6 | N.ラティフィ | ダムス | 35.514 |
12 | 14 | L.ギオット | カンポス | 44.273 |
13 | 20 | L.デルトラズ | チャロウズ | 49.429 |
14 | 17 | S.フェルッチ | トライデント | 55.424 |
15 | 16 | A.マイニ | トライデント | 57.453 |
16 | 15 | R.ニッサニー | カンポス | 1’27.436 |
17 | 21 | A.フォコ | チャロウズ | 1’47.169 |
18 | 12 | 福住仁嶺 | アーデン | 1’50.462 |
19 | 2 | 牧野任祐 | ロシアンタイム | 1Lap |
20 | 9 | R.メリ | MPモータースポーツ | DNS |