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海外レース他 ニュース

投稿日: 2016.08.05 12:10

女性ドライバーも大活躍! FIA格式「ETRC欧州トラックレーシング選手権」とは?

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海外レース他 | 女性ドライバーも大活躍! FIA格式「ETRC欧州トラックレーシング選手権」とは?

 FIAが公認する正式なチャンピオンシップとして、ヨーロッパで30年以上の歴史を誇る『FIA欧州トラックレーシング選手権』をご存知だろうか? 

 2006年から正式にFIA選手権に昇格、それ以前はFIA欧州カップとして開催されていた(原型は1985年にまでさかのぼる)。
 その実際のレースは圧巻の一言。重量5500キロ、リヤドライブのトラックには13リッター・ツインターボエンジンが搭載されており、そうしたモンスターマシンが、ヨーロッパ圏内を中心とした国際サーキットを舞台にしのぎを削る。

トラックの全幅は最大2550mmでミラー分の幅は除く。後方車載カメラが義務づけで最低地上高は200mm。フロントとサイドのボディワークのフェアリング部分については100mmとなる
トラックの全幅は最大2550mmでミラー分の幅は除く。後方車載カメラが義務づけで最低地上高は200mm。フロントとサイドのボディワークのフェアリング部分については100mmとなる

 有力マニュファクチャラーの筆頭は、ドイツのトラックメーカーである『MAN』で、F1チームのトランスポーターヘッドなどでも最大シェアを誇る。そのライバル勢には、こちらもドイツの『メルセデス・ベンツ』や、北米からはボンネットキャブが特徴的な『フレイトライナー』などが参戦。過去にはボルボ・トラックスやルノーなどもエントリーしていた。

 全9戦で競われるシーズンは、オーストリア・レッドブルリンク、イタリア・ミサノ、フランス・ノガロ、ドイツ・ニュルブルクリンク戦までを消化。8月末からはハンガリー・ハンガロリンク、チェコ・モスト、ベルギー・ゾルダー、スペイン・ハラマ、そしてフランスのル・マンへと続いていく。

 レースは1ラウンドにつき初日に2戦(レース距離は各45km)、2日目にも同じく2戦が行われる。現在はシリーズで3年連続チャンピオンに輝いた経験もあるドイツ人のヨッヘン・ハーンがドライブするMANと、東欧出身アダム・ラツコのフレイトライナーが1ポイント差で王座争いを展開している。さらに同シリーズに長く参戦する女性ドライバー、ステファニー”シュティフィ”ハルムも、選手権6位につける健闘を見せている。

3位表彰台に挙がったのが、女性ドライバーのシュティフィ・ハルム
表彰台の頂点に立つのが、女性ドライバーのシュティフィ・ハルム


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