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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.04.28 10:13

WTCC3連覇のホセ-マリア・ロペス、新生WTCRよりフォーミュラE優先「残された時間はわずかだと思った」

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海外レース他 | WTCC3連覇のホセ-マリア・ロペス、新生WTCRよりフォーミュラE優先「残された時間はわずかだと思った」

 2017年限りでその歴史に幕を閉じたWTCC世界ツーリングカー選手権。最後の世代となったTC1規定マシンをドライブし、シリーズ3連覇の偉業を達成したホセ-マリア・ロペスは、2018年に向けてABBフォーミュラE選手権への参戦を打診される前、FIA WTCRワールド・ツーリングカー・カップへの参戦が「実現目前だった」ことを明かした。

 2016/17シーズンにDSヴァージン・レーシングからルーキーとしてフォーミュラEに参戦しランキング9位に終わったロペスは、その年限りでチームを離れ、17年はWEC世界耐久選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racingに加入。しかし、度重なるクラッシュやドライビングエラーにより「冬の間、来季の契約があるとは思えなかった」と自身が振り返るほどの状況に追い込まれていた。

 しかし、このアルゼンチン出身の世界タイトル保持者は、引き続きWECでトヨタ・ワークスのハイブリッドマシンのステアリングを握ることとなり、重ねて2017/18シーズンのフォーミュラEにも復帰。開幕戦の香港を最後にチームを離脱したニール・ジャニに代わって、ドラゴン・レーシングに加入することとなった。

 そのロペス自身は、ドラゴンからの契約オファーが届く前、まだチーム名も確定していない時期に、新生WTCR参戦に向けた契約を「締結目前だった」と告白した。

「今年はツーリングカーに復帰する可能性が高いと感じていたこともあったし、トヨタとの未来に確証が持てないと思っていたこともある。だからフォーミュラEのオファーが届く前には、新たなツーリングカー・カップに参戦する機会がすぐ近くにあったんだ」と明かしたロペス。

「それが誰で、どのチームだと話すことはできないが、もうほとんど契約の目前まで交渉は進んでいた。でもその最後の瞬間にドラゴンから電話が来たんだ。だから僕は重大な決断を下さなくてはならなかった」

 いずれにしても、この決断により「おそらく誰かを失望させることには違いない」と考えていたというロペスだが、シングルシーターのフォーミュラEへの再挑戦は、かつてF1を戦っていたようなドライバーたちと勝負ができるという「自分自身へのさらなる挑戦」を目指しての決断だったと語った。

今季もTOYOTA GAZOO RacingのLMP1-H車両、TS050ハイブリッドをドライブすることとなったロペス
第2戦を前にドラゴン・レーシングに加入。再びフォーミュラEのシリーズでも戦う
TCR規定を導入し、WTCCとTCRインターナショナルが統合して誕生したWTCR

■「WTCR“カムバック”の時間的猶予はある」とロペス。世界選手権格式復活への期待も


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