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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.05.15 16:40
更新日: 2018.05.16 15:04

GAORA SPORTSコメンタリー陣、“インディ500ウイークス”突入。“琢磨の連覇が見えた!”

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海外レース他 | GAORA SPORTSコメンタリー陣、“インディ500ウイークス”突入。“琢磨の連覇が見えた!”

 佐藤琢磨が参戦するインディカー・シリーズを日本国内で生中継しているGAORA SPORTS。番組で実況を務める村田晴郎氏と解説を務める松田秀士、松浦孝亮に5月27日に迫った第102回インディ500への展望を聞いた。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 

──昨年琢磨選手が勝ったとき、どう思いましたか?
松田秀士(以下、松田)::チームとクルマがはまり、運さえ向いてくれば、いつか勝つだろうと思っていたんです。12年の最終周からつながっていて。勝つべくして勝ったから、夢みたいな感じではなかった。でも、“とんでもないことが起きた”って興奮したよね。

松浦孝亮(以下、松浦):インディ500では残り数周で“抜いて抜かれて”の繰り返しが起き、風向きも考えてだいたいの結果の予想はつくのですが、あのときは「あれっ? ゾーンに入っちゃった」と3周くらい前に分かった。その瞬間にびっくりして、言葉が出てこなかった(笑)。

村田晴郎(以下、村田):僕もあのときは気の効いたことをひとつくらいと思ったけど、出てこない。“これ、絶対歴史に残っちゃうよな”って。プロレス実況のときはすべて即興ですが、事が大きすぎて、過去の五輪のときの“栄光の懸け橋だ”みたいなものが出てきませんでした。オーバルはチェッカーを受けないと順位が確定しないので、「いま、佐藤琢磨が日本人の歴史のなかで栄光の……」という感じにはいかないんです(笑)。

──そんな琢磨選手は今年、どんなレースをしてくれそうですか?
松田::今年はどういう戦い方をするのかが問われる。去年はタイヤの摩耗について計画を綿密に立て、かなり作り込んでいた。でも、そうしたことがムダになるくらいの“なんじゃこりゃ?”みたいなことがレース当日に起きる。それでも複数回勝っている人がいる。そういう強さをどれだけ見せてくれるか。今年はチームもエアロも変わった。去年の良かったところを提案しながらいい方向に持っていかないといけないけど、アドバンテージはあると思う。

松浦:レースに向けてクルマを仕上げていく段階で、「1回勝った」という事実から、求めるフィーリングの“このゾーンに入れておけば大丈夫”という作り方での自信を深めていると思います。レースではリヤウイングを何度くらいで行くのか。ドラフティング中にこれくらいの角度なら戦えるかな、とか。ダウンフォースをつけすぎると抜けない。後ろにいるときはいいけど最後はリーダーになれない。軽くしすぎるとトラフィックのなかでタイヤが厳しくなっていったり。そこは乗り手のフィーリングで決める部分が大きい。でも、勝った経験からしか得られないものを今年は持っていると思います。


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