レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.05.18 17:47
更新日: 2018.08.10 13:01

DTM:ベルガー「2019年に向けプライベーターの参戦が必要不可欠」と再度の強調

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | DTM:ベルガー「2019年に向けプライベーターの参戦が必要不可欠」と再度の強調

 DTMを統括するITR e.Vの代表を務めるゲルハルト・ベルガーは、メルセデスの前戦部隊HWAがフォーミュラE参戦を表明して以降も、アウディとBMWに働きかけ「2019年に向けプライベーターの参戦を可能にする下地作り」を推し進めていく必要がある、と語った。

 すでに2018年限りでDTMからのワークス活動撤退を表明し、フォーミュラEへのスイッチを決めているメルセデス・ベンツの決断により、来季2019年のDTMグリッドには、わずか2メーカーのワークスチームしか参戦しない可能性が高まっている。

 ITR e.Vとしても、日本のスーパーGTとのコラボレーション実現を急ぐべく”クラス1″規定のレギュレーション統一とファイナル実現の道を模索している最中ではあるが、BMWモータースポーツやアウディスポーツからは「将来に向けた規定の透明性と安定性が欠如していることが、メルセデスに代わる新規参入マニュファクチャラーの心理的ハードルを上げることにつながっているのでは」との声も挙がっている。

 すでに共通モノコックやサブフレーム、トランスミッションを含めた主要部品の共通化で”コスト削減”を推し進めてきたDTMだが、この2018年からはサスペンションアーム類やエアロパッケージまでをも共通化。さらにプライベーターの参戦に門戸を広げる方向へと進んでいるものの、メルセデスのワークスチームとしてサーキットオペレーションを担当するHWAを、シリーズに留めておくことができなかった。

 その動きを踏まえて、ベルガーはイギリス・オートスポーツの取材に対し改めて「2019年以降、シリーズにはプライベーターのエントリーが重要な要素になる」との考えを強調した。

「それは必須の項目だ。我々はインディペンデントチームの参戦を必要としている」と繰り返したベルガー。

「マニュファクチャラーの支援を受けるファクトリーチームとインディペンデントが同じフィールドで競い合い”ダビデとゴリアテ”(番狂わせ、ジャイアントキリング等の意)を目撃することこそ、ファンが望んでいるものなんだ」

「そんな”プロフェッショナル”なプライベートチームが成功し、良いリザルトを手にするための技術基盤は(クラス1規定において)このシリーズに揃っている」

メルセデスの撤退が決まっており、3メーカーのワークスチームが参戦するDTMシーズンはこの2018年が最後となる
撤退するメルセデスのリソースを活用し、HWAのシリーズ残留を望んでいたゲルハルト・ベルガー(左)だったが……
マティアス・エクストロームの引退興行として、開幕戦に7台目のマシンを用意したアウディスポーツ


関連のニュース