インディカー・シリーズ第6戦インディ500は、19日に予選1日目のバンプデイが行われ、4度目のインディ500制覇を目指すエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)がトップで20日のポールデイに進んだ。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、マシンバランスに苦しみ29番手。20日は、10~33番グリッドを決めるセッションに挑む。
4日間のプラクティスデイを終え、インディ500は予選1日目のバンプデイに突入した。
フルグリッドは33台のインディ500。今年は35台がエントリーしたため、2台が予選落ちとなる。予選1日目のバンプデイでは全車が1回連続4周のアテンプトを行い翌日のポールデイに進む33台を決定。ポールデイは10から33番グリッドを争うセッションと前日の上位9台によるポールポジションを争うファストナインが行われる。
朝の短いプラクティス走行を終え、予選アテンプトがスタート。最初のアタッカーは、ザッカリー・クレイマン・デメロ(デイル・コイン)。平均225.722mphで走行を終える。
続いて2014年インディ500ウイナーのライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が平均226.916mphで走行しトップに立つ。
4番目のアタッカーは、4度目のインディ500制覇を目指すエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)。1周目は228.740mphで走行すると2周目は229.108mphにスピードアップ。4周を228.919mphとハンター-レイを大きく上回った。
佐藤琢磨のチームメイト、グラハム・レイホールは225.407mphと振るわず、続くオリオール・セルビアもスピードが出ずアテンプトを中止と、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは厳しい状況が続ている。
10番目に登場したシモン・パジェノーがチームメイトのカストロネベスに迫るも228.304mphで2番手に。ここでインディアナポリス・モータースピードウェイは降雨に見舞われ予選は中断される。
14時半前に予選は再開され、ジェームズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)がアテンプト開始。しかし、トラックコンディションも悪く224.784mphと振るわず最下位に。
13番目に登場したデイル・コイン・レーシングのセバスチャン・ブルデーがアテンプトへ。昨年は予選1日目で好タイムで走行しながらクラッシュを喫し大怪我を負った彼は2周目まではシモン・パジェノーを上回る速さを見せる。しかし、3周目は227mph台に落ち、228.090mphで3番手となった。
続いてのアテンプトは、引退レースのダニカ・パトリック(エド・カーペンター・レーシング)。39秒台でまとめ平均227.610mphでチームメイトのピゴットに次ぐ5番手に。
23番目に登場したのはプラクティスで好調だったマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)。しかし、226mph台で走行しアレクサンダー・ロッシに次ぐ12番手と上位に入れない。
25番目にアテンプトに入ったロバート・ウィケンス(シュミット・ピーターソン)。2周目の途中で雨が降り始め、残り2時間半を残し再び中断となる。
トラックを乾かし再開されたのは16時過ぎ。再びウィケンスがアテンプトを開始。14番手に入る。
28人目は、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)。228mph台で走行するも4周目に227.518mphとスピードを落としピゴットの後ろ暫定5番手で終える。