5月25日(金)、モナコ市街地コースでFIA F2第3戦レース1が開催され、アルテム・マルケロフ(ロシアンタイム)が優勝。日本の福住仁嶺(アーデン)は10位、牧野任祐(ロシアンタイム)は14位だった。
昨日の予選でポールポジションを獲得したアレキサンダー・アルボン(ダムス)は、3戦連続のポールスタート。福住は13番手スタート、牧野は11番手スタートとなる。
レース1の周回数は42周。ソフトとスーパーソフトの2種類のタイヤをレース中に使用する義務がある。
好スタートを決めたアルボンがホールショットを奪う。4番手スタートのアントニオ・フォコ(チャロウズ)は、5番手スタートのルカ・ギオット(カンポス)に対して大きく幅寄せをし、行き場を失ったギオットは壁に接触しリタイアとなる。このアクシデントのためセーフティカー(SC)が導入され、フォコに対してはドライブスルーペナルティが課された。
3周目にレース再開。トップのアルボンと2番手ニック・デ・フリース(プレマ)が集団から抜け出し、1秒以内の差を保ちながら3番手以下を徐々に引き離していく。
12周目、最終コーナーでラルフ・ボシュング(MPモータースポーツ)と、そのイン側に飛び込んだランド・ノリス(カーリン)が接触。コントロールを失ったボシュングはウォールに衝突しリタイアとなる。ボシュングのマシン排除のため、2度目のSCが導入される。このアクシデントについてレーススチュワードは、ノリスに対しドライブスルーペナルティを課した。
このSCをチャンスとみたトップのアルボンと2番手デ・フリースが同時にピットインを試みる。しかし、ピットロード入り口で両者が接触。アルボンはスピンを喫した。
16周目にレース再開、ここから快走を見せたのはトップに浮上したマルケロフだ。次々とファステストラップをマークしながら、後続を引き離しにかかる。
一方、4番手につけていた福住はペースが上がらず、ニコラス・ラティフィ(ダムス)に追い上げられる苦しいレースを強いられる。そして30周目にピットイン。11番手でコース復帰し、最終的にはポジションをひとつ上げ10位でレースを終えている。
35周目、後続を引き離したマルケロフがピットイン。まだピットインを済ませていないラティフィに次ぐ2番手と、事実上のトップで戦列に復帰した。
ラティフィがピットインし、トップに浮上したマルケロフはそのまま逃げきり今季初優勝。ショーン・ゲラエル(プレマ)が2位表彰台を獲得、元F1ドライバーのロベルト・メリ(MPモータースポーツ)が3位につけた。
優勝を飾ったマルケロフのチームメイトである牧野はレース終盤、トラブルによりマシンを止め14位完走扱いとなっている。
第4戦モナコレース2は26日(土)、日本時間24:20からスタートする。
Pos | No | Driver | Team | Time/Gap |
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1 | 1 | A.マルケロフ | ロシアンタイム | 1h02’03.286 |
2 | 3 | S.ゲラエル | プレマ・レーシング | 10.713 |
3 | 9 | R.メリ | MPモータースポーツ | 15.489 |
4 | 20 | L.デルトラズ | チャロウズ | 19.236 |
5 | 16 | A.マイニ | トライデント | 20.135 |
6 | 19 | L.ノリス | カーリン | 20.637 |
7 | 7 | J.エイトケン | ART | 21.986 |
8 | 21 | A.フォコ | チャロウズ | 23.855 |
9 | 6 | N.ラティフィ | ダムス | 24.861 |
10 | 12 | 福住仁嶺 | アーデン | 30.944 |
11 | 11 | M.ギュンター | アーデン | 31.532 |
12 | 15 | R.ニッサニー | カンポス | 49.749 |
13 | 17 | S.フェルッチ | トライデント | 87.441 |
14 | 2 | 牧野任祐 | ロシアンタイム | DNF |
NC | 5 | A.アルボン | ダムス | DNF |
NC | 4 | N.デ・フリース | プレマ・レーシング | DNF |
NC | 10 | R.ボシュング | MPモータースポーツ | DNF |
NC | 8 | G.ラッセル | ART | DNF |
NC | 14 | L.ギオット | カンポス | DNF |