5月26日(土)、モナコ市街地コースでFIA F2第3戦レース2が開催され、アントニオ・フォコ(チャロウズ)が優勝。日本の福住仁嶺(アーデン)と牧野任祐(ロシアンタイム)はリタイアだった。
昨日のレースで8位を獲得したフォコがポールスタート。福住は10番手スタート、牧野は14番手スタートとなる。
レース2の周回数は30周。タイヤ交換、ピットインの義務はないスプリントレースとなる。なお、セルジオ・セッテ・カマラ(カーリン)は予選でのクラッシュで負った怪我の影響でレース1に続き欠場、19台でのレースとなる。
フォコがホールショット。3番手スタートのランド・ノリス(カーリン)が好スタートを決め2番手に浮上する。2番手スタートのジャック・エイトケン(ART)は出遅れてしまった。
牧野はスタートでエンジンストール、後ろからきたルカ・ギオット(カンポス)に追突されてしまいリタイアを喫した。ホームストレート上ではほか数台がストールし、バーチャルセーフティカー(VSC)が導入された。
2周目にレースが再開されるとトップの2台は1秒以内の差でバトルを繰り広げる。
4周目、レース1で2位を獲得していたショーン・ゲラエル(プレマ)がプールサイドシケインでクラッシュ。マシンの左側が大破してしまう。このアクシデントの影響でセーフティカー(SC)が導入される。
10周目からレースが再開、レース中盤気を吐いたのは昨日のレース1勝者であるアルテム・マルケロフ(ロシアンタイム)だ。
マルケロフは17周目、ラスカスでアルジュン・マイニ(トライデント)のイン側に飛び込みオーバーテイク。4番手にポジションをあげてみせると、3番手のルイス・デルトラズ(チャロウズ)にも急接近。2台によるデッドヒートが始まった。
19周目のラスカスでマルケロフはデルトラズのアウトからオーバーテイクを試みるも失敗。その後も0.5秒以内の緊迫したバトルが続いていく。
しかし20周目、ジョージ・ラッセル(ART)がプールサイドシケインでクラッシュし、2度目のVSCが導入される。程なくしてレースは再開すると、マルケロフとボシュングの表彰台争いはさらに激化する。
27周目、今度はアレキサンダー・アルボン(ダムス)とロイ・ニッサニー(カンポス)がヌーベルシケインでクラッシュ。2度目のSCが導入された。
残り2周でレースが再開となったがその直後、8番手の福住と9番手のサンティーノ・フェルッチ(トライデント)がラスカスでミス、マシンを止めてしまった。三度SCが導入されそのままチェッカー、レース終了となった。
フォコがポール・トゥ・ウイン、ノリスが2位、3位にはマルケロフの猛攻を防ぎきったデルトラズが入った。
FIA F2第5戦は6月22~24日、フランスのポール・リカール・サーキットで開催される。
Pos | No | Driver | Team | Time/Gap |
---|---|---|---|---|
1 | 21 | A.フォコ | チャロウズ | 48’44.373 |
2 | 19 | L.ノリス | カーリン | 1.172 |
3 | 20 | L.デルトラズ | チャロウズ | 2.069 |
4 | 1 | A.マルケロフ | ロシアンタイム | 4.091 |
5 | 9 | R.メリ | MPモータースポーツ | 6.099 |
6 | 16 | A.マイニ | トライデント | 7.449 |
7 | 11 | M.ギュンター | アーデン | 7.955 |
8 | 6 | N.ラティフィ | ダムス | 12.242 |
9 | 4 | N.デ・フリース | プレマ・レーシング | 1Lap |
10 | 14 | L.ギオット | カンポス | 1Lap |
NC | 12 | 福住仁嶺 | アーデン | DNF |
NC | 17 | S.フェルッチ | トライデント | DNF |
NC | 15 | R.ニッサニー | カンポス | DNF |
NC | 5 | A.アルボン | ダムス | DNF |
NC | 10 | R.ボシュング | MPモータースポーツ | DNF |
NC | 8 | G.ラッセル | ART | DNF |
NC | 3 | S.ゲラエル | プレマ・レーシング | DNF |
NC | 2 | 牧野任祐 | ロシアンタイム | DNF |
NC | 7 | J.エイトケン | ART | DNF |