レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.05.29 06:51
更新日: 2018.05.28 19:52

TCR EU:第2戦ザントフールトでFK8型ホンダ・シビックがレース2制覇

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | TCR EU:第2戦ザントフールトでFK8型ホンダ・シビックがレース2制覇

 WTCR世界ツーリングカーカップとの併催イベントとして5月19~21日にオランダ・ザントフールトで開催されたTCRヨーロッパ・シリーズの第2戦は、レース1をTCRスポーツのミゲル・アズコナ(セアト・クプラTCR)が、続くレース2をKCMGホンダのジョシュ・ファイルズ(FK8ホンダ・シビック・タイプR TCR)が制し、チームにシリーズ初勝利をもたらした。

 レース1は20日の日曜、レース2は21日の月曜と変則的なスケジュールで開催されたこの第2戦は、開幕戦に続きFIAとTCRプロモーターのWSC Ltd.,から予選直前にふたたびBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)調整のアナウンスが行われ、猛威を振るってきたヒュンダイi30 N TCRの性能調整がメインターゲットとされた。

 その内容は、ヒュンダイのエンジン出力を97.5%にダウン。さらに車高の20mmアップという大規模なもので、開幕戦連勝発進のドゥサン・ボルコビッチ(ターゲット・コンペティション/ヒュンダイi30 N TCR)は「ウエイト感度は(リザルトに応じた)コンペセンション・ウエイトでもそれほど影響はないが、車高のアップは本当に痛い。まるでSUVをドライブしているみたいだ」と泣き言が漏れるほどの効果を発揮。

 さらに、FK8型のホンダ・シビック・タイプRのみ20kgの最低重量増加となったものの、アルファロメオ・ジュリエッタTCR、アウディRS3 LMS、新型プジョー308TCRはマイナス20kg、セアト・クプラTCR、フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRも10kgの車両重量削減が実施され、その効果もあってかレース1に向けた予選ポールポジションは、このオランダ戦でチームWRTに加わった地元のヤープ-ヴァン・ラーゲンのアウディが獲得した。

 レース1でそのポールポジションからスタートしたチームWRTレパード・ルクオイルのアウディだったが、蹴り出しが弱く後続に次々と飲み込まれ、フロントロウのアズコナがリードを奪って1コーナーへ。その背後にはセカンドロウ3番手スタートのKCMG、アッティラ・タッシのシビックが続いていく。

 その直後、背後でポジション争いを展開していたリース・バー(ターゲット・コンペティション/ヒュンダイi30 N TCR)がコースを横切る形でトラック中央へとマシンを振ったところ、好調M1RAのダニエル・ナジー(ヒュンダイi30 N TCR)のホイールにヒット。バーのマシンはスピンモードに陥りバリアにクラッシュ。

 このアクシデントを避けようとしたイゴール・ステファノヴィンスキ(ヒュンダイi30 N TCR)も、JSBプジョーのジュリアン・ブリシュと絡み、開幕戦ポールリカールでのヘビークラッシュに続いてのストップとなる不運に見舞われた。

R1のスタートではグリッド後方に沈んだヒュンダイ軍団が引き金となった多重クラッシュが発生
その間隙を突いて飛び出したTCRスポーツのミゲル・アズコナ(セアト・クプラTCR)がレースをマネジメント
WTCRと並んで母国戦にスポット参戦したヤープ-ヴァン・ラーゲン(右)は3位表彰台までカムバックを果たした


関連のニュース