レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.05.29 08:06
更新日: 2018.05.29 11:18

引退レースをクラッシュで終えたダニカ「この1カ月だけでも忘れられない瞬間が幾つもあった」

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | 引退レースをクラッシュで終えたダニカ「この1カ月だけでも忘れられない瞬間が幾つもあった」

 ダニカ・パトリックのインディ500が終わり、彼女のレーシングキャリアに幕が降ろされた。

 ゴールまでマシンを運ぶことにかけては優れた才能の持ち主であるダニカ。彼女は過去に7回出場したインディ500で6回もトップ10フィニッシュし、そのうちの1回は3位だった。

 ここまで安定した好成績を残せているドライバーは少ない。今年優勝したウィル・パワーは、去年までにダニカより3回多い10回出場していながら、トップ10はダニカより少ない5回しか記録していない。

8度目のインディ500に挑むダニカ・パトリック

 しかし、2011年以来となったインディカー・レース、プロとして走る最後のレースでのダニカはチェッカーフラッグを受けることができなかった。

 200周のレースがまだ半分にも届かない68周目、ターン2出口側ウォールに彼女は激しく突っ込んだ。16番手を走行中で、ひとつ前の順位を走るマシンとの間には結構なスペースがあったが、目に見えない空気の流れが彼女のマシンの走行バランスを崩した。

 突然のオーバーステアからスピンを始めたマシンはコントロール不能で、ノーズ側からウォールに突っ込み、コース内側にストップ。マシンへのダメージは大きく、その場でリタイアするしかなかった。

 キャリア最後のレースのリザルトは、33台がエントリーした中での30位となった。

 ストックカードライバーとしての最後のレースだった、今年の2月のデイトナ500でも、彼女はゴールまで走りきることはできなかった。

 先頭グループでの接触が引き金になっての多重アクシデント。13番手を走っていた彼女はパックの中でアウト側にポジショニングしていたのが不運で、まるで行き場がない状態でクアラッシュ。完全なる犠牲者だった。まだレースは200周の半分が過ぎたばかりの102周目で、結果は40台出走中の35位だった。

 彼女の華やかなレース人を締め括るために企画された“ダニカ・ダブル”だったが、2レースともクラッシュでリタイアという実に苦々しい結果に終わった。


関連のニュース