更新日: 2018.07.04 11:41
フォーミュラE:2018/19年シーズンは12月に中東で開幕。決勝は時間レースに変貌
FIAは6月7日、フィリピン・マニラでワールド・モータースポーツ・カウンシル(WMSC)を開催。このなかで2018/19年ABBフォーミュラE選手権の開催スケジュール、レースフォーマットなどが決議された。フォーミュラEの第5シーズンは全13戦が予定されている。
ニッサンがワークス参戦を開始するフォーミュラEの第5シーズンは、“Gen2”と呼ばれる次世代シャシーが導入。搭載されるバッテリーの容量が引き上げられるため、レース中の車両乗り換えが不要となり、レース中に使用できるパワーも引き上げられるなど、大きく変化を遂げるシーズンでもある。
そんなフォーミュラE第5シーズンは2018年12月15日にシリーズ初開催となるサウジアラビア・ディルイーヤで開幕。電動フォーミュラでの争いが中東に初上陸することになった。
以降は2019年2月、6月を除いて、1カ月に2レースを開催するようなスケジュール。1月は第2戦モロッコと開催地未定の第3戦、2月は第4戦メキシコが予定されている。
これまで開幕戦を務めてきた中国戦は3月10日の第5戦香港と開催地未定の第6戦となった。
4月からはヨーロッパラウンドが開幕し、イタリア・ローマ、フランス・パリ、モナコ、ドイツ・ベルリン、スイス・チューリッヒなどでレースが行われる。
シリーズ最終戦は7月13~14日のダブルヘッダーとしてアメリカに上陸。ニューヨークでの連戦で幕を閉じる。
また、Gen2シャシー投入にあわせてレースフォーマットについても、さまざまな変更が加えられた。
まず、決勝レース中に使用できる電力量は200kWでの走行が標準となり、これまでは予選などで使われてきたハイパワーモードは225kWへ。このハイパワーモードはレース中“アクティベーション・ゾーン”を通過している際、各ドライバーが任意に使用可能となる。
ハイパワーモードについては、レース中の使用回数に制限が設けられていることから、プッシュ・トゥ・パスやオーバーテイク・ボタンのような役割を担うことになる。